『ノット・オーケー』脚本家が語るコロナ禍の“執筆” 「生産的であり続けることに苦労」 | VG+ (バゴプラ)

『ノット・オーケー』脚本家が語るコロナ禍の“執筆” 「生産的であり続けることに苦労」

Netflix

NetflixオリジナルSFドラマ『ノット・オーケー』

2020年2月に公開され、人気を集めたNetflixドラマ『ノット・オーケー』。ペンシルベニア州の田舎町を舞台に、17歳のソフィアが望んでもいないスーパーパワーに目覚め、悪戦苦闘する物語が描かれた。

『ノット・オーケー』では、映画「IT/イット」シリーズのソフィア・リリスとワイアット・オレフが出演し、『ストレンジャー・シングス』(2016-) 『このサイテーな世界の終わり』(2017-2019) のジョナサン・エントウィッスルが監督を務めた。1話あたり20分前後で全7話という観やすい構成も人気を集めている。

『ノット・オーケー』がシーズン2に更新?

What’s on Netflixは米時間の8月5日、関係者の話として『ノット・オーケー』がシーズン2へ更新されることが決定したと報じた。現在、ドラマ界は、新型コロナウイルス感染症の拡大によって、Amazonドラマ『ザ・ループ TALES OF THE LOOP』などの人気ドラマのシーズン更新に待ったがかかっている状況だ。シーズン3の製作が決定していたAmazonドラマ『ザ・ボーイズ』も、出演キャストが「シーズン3が観たかったらマスクをしてください」と訴える動画を公開したばかり。『ノット・オーケー』のシーズン2への更新が事実であれば、Netflixドラマにとって大きな進展になる。

脚本家にとっても困難な時代

コロナによって製作に支障をきたすのは、撮影だけではない。監督と脚本を務めたジョナサン・エントウィッスルは、コロナ禍における脚本執筆の難しさについて、英Screen Dailyに語っている。

ライターのためにバーチャルの部屋を運営して、おそらく作られることはないであろう番組のために膨大な数のトリートメント (ストーリーの要約) を書きました。たくさんこなせているように聞こえるかもしれませんが、多くの脚本家がそうであるように、生産的であり続けることに苦労しています。無事に仕事に戻り、創作を続けられることを願っています。

海外ドラマの脚本は、各話ごとに異なる脚本家が担当することが多い。『ノット・オーケー』のシーズン1でも全7話を5人の脚本家が担当し、第1話と第7話では二人の脚本家による共同脚本という形を採用している。チームプレーが必要不可欠なジャンルなのだ。

ジョナサン・エントウィッスルは自ら脚本家のためにバーチャルの“ライターズ・ルーム”を運営し、脚本執筆に取り組んでいたという。もちろん、コワーキングの場所としての側面もあるだろう。脚本家も他の多くの職種と同じく、孤立してしまい、生産性が下がらないように工夫を凝らさなければならない。『ノット・オーケー』のジョナサン・エントウィッスルは、コロナ禍にあってもクリエイターのための場所を作り出し、着実に準備に取り組んでいるようだ。

『ノット・オーケー』シーズン2の公式な製作発表の日は近いのかもしれない。

ドラマ『ノット・オーケー』シーズン1は、Netflixで独占配信中。

『ノット・オーケー』(Netflix)

『ノット・オーケー』のあらすじはこちらの記事から。

Source
What’s on Netflix / Screen Daily

VG+編集部

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