ドラマ『THE LAST OF US』シーズン2はどうなる?
2023年1月16日(月)よりU-NEXTで配信されるドラマ『THE LAST OF US』は、世界的なヒットを記録したゲーム『The Last of Us』(2013)を実写化した作品。日本でも「ラスアス」の愛称で親しまれる本作の実写版では、『ゲーム・オブ・スローンズ』(2011-2019)のリアナ・モーモント役で知られるベラ・ラムジーと、ドラマ『マンダロリアン』(2019-)のマンドー役で知られるペドロ・パスカルが主演を務める。
ドラマ『THE LAST OF US』は、ゲーム版の忠実な実写化になるとされており、ゲームファンからの期待度も高い。ドラマ版「ラスアス」の指揮をとるのは、ドラマ『チェルノブイリ』(2019)で知られるクレイグ・メイジンと、ゲーム版のクリエイティブ・ディレクターであるニール・ドラックマン。その二人が本作のシーズン2の内容を示唆する発言をしている。
ゲーム以上の物語はやらない
ドラマ『THE LAST OF US』を手がける二人は、米The Hollywood Reporterのインタビューでゲームの実写化に対するこだわりを明かし、シーズン2の内容を示唆するコメントを残している。原作も手がけたニール・ドラックマンは「もっと語るべき物語があると思っている」と、ゲーム版の第3弾を制作する可能性について言及。その上で、ドラマ版では「ゲーム版の実写化を超えた他の物語を描く予定はありません」と、ドラマ版オリジナルの展開を否定した。
アニメやゲーム、小説の実写化にあたって、作品がヒットすれば“延命”のためにオリジナルのストーリーを展開するのは一般的なことだ。しかし、「ラスアス」製作陣にとってはゲーム『THE LAST OF US Ⅲ』制作の可能性はあれど、ドラマだけが動いていくという考えはないようだ。
ニール・ドラックマンはあくまで原作ゲーム先行という考えだが、脚本家のクレイグ・メイジンは違う理由で“延命”を嫌っている。メイジンは、「皿回しを永遠に続けるような番組に興味はないんです。(ドラマが)永久機関になってしまうと、どうしてもある種の……バカバカしさを感じてしまいます。私にとっては、エンディングが全てなんです」と語っている。
ドラマ『THE LAST OF US』は、基本的にはゲーム第1作目の実写化になるとされている。一方で、2020年3月のHBO公式の発表では、当時発売前だった『The Last of Us Part II』の要素も取り入れられる可能性があるとされていた。実写ドラマ版のシーズン2があるとすれば、第1作目の5年後を舞台にした『The Last of Us Part II』を最後まで実写化するということになるだろう。
巨額の予算を投入
ドラマ『THE LAST OF US』は、米国ではHBO Maxのオリジナルシリーズとして制作されている。米The New Yorkは、ドラマ『ラスアス』シーズン1の製作費を1億ドル(約132億円)以上と報じている。大作映画並みの予算が投じられており、シーズン2への更新にはシーズン1の相当なヒットが必要になるかもしれない。
HBO/U-NEXTの作品では、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』(2011-2019)の前日譚であるドラマ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』が2022年8月に配信され、大きな話題を呼んだ。日本でもU-NEXTの初週視聴数で新記録を叩き出した『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』は、シーズン1第1話の配信直後にシーズン2への更新が発表されている。
ドラマ版『ラスアス』はどんな仕上がりになっているのか、まずは、2023年1月16日(月)よりU-NEXTで配信される第1話の配信を楽しみに待とう。
ドラマ『THE LAST OF US』は2023年1月16日(月)よりU-NEXTで独占配信。
追記:米時間1月27日(金)、ドラマ『THE LAST OF US』のシーズン2への更新が発表された。詳しくはこちらから。
ゲーム版との違いを含む第1話のネタバレ解説&感想はこちらから。
Source
The Hollywood Reporter / The New York
原作のゲーム『The Last of Us』はPS5リメイク版が発売中。
『The Last of Us』と続編『The Last of Us II』はPS4でも発売中。