ファイアクラッカーは何故◯◯をもっていた?
ファイナルシーズンであるシーズン5に向け、発火寸前の状況に追い込まれているアニーたちを描いている『ザ・ボーイズ』シーズン4。そこでアニーを苦しめる存在として登場したのがファイアクラッカーだ。ファイアクラッカー自身は火花を散らす程度の能力だが、陰謀論と信者数でアニーの率いるスターライトハウスを脅かすことになる。
そんなファイアクラッカーのとある持ち物が注目されていることを米The Directが報じた。ファイアクラッカーが注目を集めている理由について、解説と考察を述べていこう。なお、本記事は『ザ・ボーイズ』シーズン4第4話「時の知恵」のネタバレを含むため、Amazonプライムビデオで本編を視聴してから読んでいただきたい。
以下の内容は、ドラマ『ザ・ボーイズ』シーズン4第4話「時の知恵」の内容に関するネタバレを含みます。
シーズン4第4話のファイアクラッカーは癌患者?
あれは何の薬?
『ザ・ボーイズ』シーズン4第4話「時の知恵」にて、スターライトハウスの前で「真実の爆弾」という番組を放送していたファイアクラッカー。ブッチャーたちボーイズはスターライトことアニーを救うため、ファイアクラッカーの弱みを探ることになる。そこでフレンチーがファイアクラッカーの持ち物から薬を発見する。
ファイアクラッカーが持っていた薬とはメトクロプラミドであることが薬入れのラベルから読み取れる。メトクロプラミドとは吐き気や嘔吐、食欲不振に効果のある薬であり、日本ではアステラス製薬がプリンペランの商品名で販売している。これだけ聞くと、普通の胃薬のように思えるが、メトクロプラミドはとある病気の治療の副作用を抑えるために用いられる。それは癌の放射線治療や化学療法の副作用だ。
それでは何故ファイアクラッカーが癌の治療で用いられる薬を持っていたのだろうか。これまでのファイアクラッカーの行動を踏まえると一つの考察を立てることができる。それはファイアクラッカーが癌を患っているという可能性だ。ファイアクラッカーはアニーに対して、敵意を持っている。それは幼少期にアニーによって根も葉もない噂を流されたためだと明らかにされたが、それが今になって爆発した理由が癌なのではないだろうか。
ファイアクラッカーは無敵の人?
シスター・セージは天才的な頭脳を利用して、スターライトハウスを潰すことのできる人物を起用したはずだ。そこでトゥルーコンという陰謀論のイベントで、俗に言うオタサーの姫のような活動をしていた弱小ヒーローを起用したのは何故だろうか。それはアニーへの敵意だけではなく、癌により後がないファイアクラッカーは背水の陣にあり、失うものがない無敵に近い存在だったからではないだろうか。
アニーはスターライトハウスを立ち上げるにあたって、スターライトというヒーロー名を捨て、ヴォート社という最大の敵と戦うことを決心した。それはホームランダーと直接的に敵対することを意味している。人前で殺人を犯すことも厭わなくなったホームランダーと敵対するということは、ボーイズを含め、アニーは背水の陣にあると考察できる。そんなアニーを倒すためには、こちらも失うもののない人材を起用するしかないとシスター・セージは考察したと考えられる。
すべてはコンパウンドVの副作用か?
ボーイズはコンパウンドVの持つ作用について調査している。その中で時効性コンパウンドVが重大な脳障害を引き起こすという副作用を突き止めた。もしかすれば、通常のコンパウンドVの副作用が発癌性なのかもしれない。そうなると、すべてのヒーローたちが癌の危険性に晒されることになる。それを考慮するとソルジャー・ボーイの放射線でコンパウンドVが消えるのは放射線治療を意味していたのではないだろうか。
また、現在のブッチャーはホームランダーを倒すためにゴドルキンのウイルスについて調べを進めている。現時点のゴドルキンのウイルスはホームランダーに効かないとされているが、ゴドルキンのウイルスは血液中のコンパウンドVに反応するとされる。これらのことから、ホームランダーに通用する改良するゴドルキンのウイルスはコンパウンドVの発癌性を増長させるものなのかもしれない。
ホームランダーの暴走も?
ファイアクラッカーはホームランダーに恋愛的な意味合いで迫っている人物でもある。ホームランダーはそれに困惑していたが、ストームフロントのように2人が恋愛関係になったときにファイアクラッカーが癌を患っていた場合、ホームランダーの感情を爆発させる可能性がある。
ホームランダーは超人同士の子供など、自分の血を引く子供をつくることに執着している。そして、自分を愛してくれる存在にも飢えている。自分を愛し、子供を産んでくれるかもしれないファイアクラッカーが癌を患っており、それによって死亡した場合、ホームランダーは手がつけられない怪物になってしまうだろう。
また、コンパウンドVを投与された状態で余命僅かなブッチャーが癌を患っている可能性もあり得る。他にも一度脳死状態になったヒューイの父親が、コンパウンドVで復活したが結局癌によって死亡してしまい、ヒューイの心にさらなる影を落とす可能性もあり得る。コンパウンドVに振り回されるキャラクターたちに注目だ。
ドラマ『ザ・ボーイズ』シーズン4はAmazonプライムビデオで配信中。
原作コミックの日本語版は、G-NOVELSから第6巻まで発売中。
Source
The Direct
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