『アソーカ』『スケルトン・クルー』は新規ファンも楽しめる作品に 「スター・ウォーズを全部見ないとと感じてほしくない」 | VG+ (バゴプラ)

『アソーカ』『スケルトン・クルー』は新規ファンも楽しめる作品に 「スター・ウォーズを全部見ないとと感じてほしくない」

TM & © Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

配信迫る『アソーカ』『スケルトン・クルー』

ドラマ『アソーカ』が2023年8月よりDisney+で配信される。『アソーカ』はアニメ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2008-2020) や『スター・ウォーズ 反乱者たち』(2014-2020) で活躍したアソーカ・タノを主人公に据えた物語。ドラマ『マンダロリアン』(2019-) で初めて実写版を演じた ロザリオ・ドーソンが続投して主演を務める。

「スター・ウォーズ」の人気キャラの一人であるアソーカ・タノが主人公で、サビーヌやヘラといったアニメシリーズのキャラクターが実写化されるとあってファンからの注目度も高い。一方で、ルーカス・フィルムとしては『アソーカ』、そして同年配信を予定しているドラマ『スター・ウォーズ:スケルトン・クルー(原題)』は新規ファンにこそ楽しんでもらいたい作品になっているようだ。

シリーズへの入口に

IGNのインタビューに答えたルーカス・フィルム社長のキャスリーン・ケネディは、「『アソーカ』(2024年配信予定のドラマ)『アコライト』、そして『スケルトン・クルー』が控えていますが、それぞれが今のスター・ウォーズの世界に何をもたらしてくれることを期待していますか?」と聞かれ、こう答えている。

私たちが求めていることは——デイヴ(・フィローニ)もこれについてたくさん話していたのですが、——ファンが「スター・ウォーズ」への入り口を見つける機会を作ることです。約50年の中で様々な要素がありますからね。ですから、「スター・ウォーズ」に足を踏み入れるために全てを見ないといけないと感じてほしくないのです。また、「スター・ウォーズ」の世代的な側面にも目を向けたいと思っています。それはずっと受け継がれてきたものですから。

『アソーカ』や『スケルトン・クルー』といった今後のドラマは、「スター・ウォーズ」への新たな「入り口」として楽しめるものであることを明言している。ドラマ『マンダロリアン』から「スター・ウォーズ」に入ったという人にとっても入りやすい作品になっていることは間違いないだろう。

独立した作品に

ドラマ『アソーカ』にはサビーヌ・レンやヘラ・シンドゥーラといったアニメ『スター・ウォーズ 反乱者たち』から実写化されたキャラクターが登場するが、マンダロア出身のサビーヌを演じるナターシャ・リュー・ボルディッツォは英Empireのインタビューにこう話している。

『反乱者たち』を観ていない人は多いですよね。(『アソーカ』の前に)観てくれているのなら素晴らしいのですが、(『アソーカ』は)独立した章になっています。

ナターシャ・リュー・ボルディッツォは、『マンダロリアン』を手がけたデイヴ・フィローニとジョン・ファヴローが、各シリーズを「独立した作品として成立させながら、もっと(他の作品も)観たいと思わせるような形で制作を続けている」とも語っている。

では、『クローン・ウォーズ』『反乱者たち』『マンダロリアン』、そして『アソーカ』を手がけるデイヴ・フィローニはどう考えているのだろうか。米ColliderのYouTubeでインタビューを受けたデイヴ・フィローニは、「特に観ておくべき『反乱者たち』のエピソード」を聞かれ、こう答えている。

どのエピソードも「観なければならない」ということはないと思います。全てのエピソードはディズニープラスで観ることができるので、観てくれたら素晴らしいことですが……。そうですね、興味はあるけれどアニメに関心がない人などは、(シーズン4第10話の)「ジェダイの夜」から始めるといいかもしれません。

デイヴ・フィローニは続けて「シーズン4だけ観ても準備は万端ですよ」と付け加えている。『反乱者たち』は全4シーズンなので、最後の16話を観るだけでも『アソーカ』への準備は整うということだ。キャスリーン・ケネディの「全てを見ないといけないと感じてほしくない」という言葉通り、新参の人でも楽しめるように作られていることが窺える。

ドラマ『アソーカ』は、「スター・ウォーズ」の実写ドラマとしては初の女性主人公の作品になる。また、ジュード・ロウが主演を務めるドラマ『スケルトン・クルー』は、フランチャイズ最大のヒットドラマになった『マンダロリアン』以来となる個人名を冠さない作品でもある。

新規に優しい新しい「スター・ウォーズ」。最新作の配信を楽しみに待とう。

ドラマ『アソーカ』は2023年8月、ドラマ『スター・ウォーズ:スケルトン・クルー(原題:Star Wars: Skeleton Crew)』は2023年中にディズニープラスで配信予定。

Disney+

Source
IGN / Empire / Collider

ドラマ『スケルトン・クルー』の情報はこちらから。

ドラマ『アソーカ』は『マンダロリアン』と同じく全8話構成になる。詳しくはこちらの記事で。

『アソーカ』の特報にあった『反乱者たち』の要素はこちらで解説している。

ドラマ『マンダロリアン』シーズン3最終話のネタバレ解説&考察はこちらの記事で。

『マンダロリアン』シーズン4についての情報はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』『スパイダーマン:スパイダーバース オフィシャルガイド』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
お問い合わせ
¥3,300 (2024/10/14 00:34:19時点 Amazon調べ-詳細)
社会評論社
¥1,650 (2024/10/13 22:30:57時点 Amazon調べ-詳細)

関連記事

  1. ボ=カターンには「大きな罪悪感」『マンダロリアン』シーズン3での変化を俳優が語る アーマラーの裏の顔も

  2. 第2話ネタバレ解説『キャシアン・アンドー』あの矛盾が解消! シリル・カーンの魅力 あらすじ&感想

  3. 『ウエストワールド』を手がけるジョナサン・ノーラン&リサ・ジョイ夫妻の“役割分担”  兄クリストファー・ノーランの評価は…

  4. シーズン2第2話ネタバレ解説『ロキ』ラストの意味は?『アベンジャーズ』との繋がりも 考察&感想