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第70回エミー賞 受賞作品発表!
SFドラマが存在感
日本時間の18日朝 (アメリカ西海岸時間17日夜)、米ドラマ界の最高賞であるエミー賞が発表された。ドラマ部門の助演女優賞には、『ウエストワールド』のメイヴ役でお馴染みのタンディ・ニュートンが選ばれ、リミテッド・シリーズ部門の脚本賞には、『ブラック・ミラー』シーズン4から第1話の「USS Callister (邦題 : 宇宙船カリスター号)」が選ばれた。最注目のドラマ部門作品賞は、ファンタジードラマの『ゲーム・オブ・スローンズ』(2011-)に渡ったが、同賞ではノミネートされた7作品の内、SFドラマが3作品を占めていた。作品賞にノミネートされていたSFドラマは、『ウエストワールド』(2016-)、『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』(2017-)、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』(2016-)。ドラマ界においても、SF作品が存在感を示した。
Congrats to @thandienewton for her #Emmys win – Supporting Actress in a Drama Series for @WestworldHBO! #Emmys70 pic.twitter.com/6vaD82fvih
— Television Academy (@TelevisionAcad) 2018年9月18日
ドラマ部門で助演女優賞を受賞したタンディ・ニュートン (『ウエスト・ワールド』のメイヴ役)
『ハンドメイズ・テイル』が最多ノミネート
惜しくも作品賞での2連覇を逃した『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』だったが、ドラマ部門では最多となる9ノミネートを果たした。また、助演女優賞では、7名のノミネートに対して同作から3名が選出されていた。先週発表されたクリエイティブアート部門では、編集賞をはじめとする3部門を受賞。ディストピアSFを通して女性の権利を問う同作は、既にシーズン3の製作が決定している。
『ウエストワールド』は助演女優賞を含む4部門を受賞
『ウエストワールド』は助演女優賞の他に、クリエイティブアート部門で、江戸時代の日本を題材にしたエピソード「アカネの舞」がメイクアップ賞とヘアスタイリング賞を受賞するなど、3部門を受賞。今回発表された助演女優賞と合わせて、計4部門での受賞を果たした。アメリカで4月から放送を開始したシーズン2では、“ショーグン・ワールド”での冒険が描かれ、菊地凛子、真田広之、TAO、祐真キキなど、日本の俳優が出演している。既にシーズン3の制作も決定しており、今後も新時代を牽引するSF作品として活躍を見せてくれそうだ。
『ブラック・ミラー』の「宇宙船カリスター号」も4部門制覇
Netflixから配信されている『ブラック・ミラー』の「USS Callister (宇宙船カリスター号)」も、クリエイティブアート部門で3部門を受賞、脚本賞と合わせて4部門制覇となった。『ブラックミラー』は1話完結のSFドラマシリーズで、シーズン4の第1話として公開された「USS Callister」は、スタートレックを思わせる演出と、同シリーズ特有のダークなストーリーで高い評価を受けていた。
SF作品が存在感を発揮した今回のエミー賞、SF作品がノミネートされた主要部門の受賞リストは以下の通りだ (太字はSF作品)。
ドラマ部門
作品賞
『ゲーム・オブ・スローンズ』
主演男優賞
マシュー・リス 『ジ・アメリカンズ』
主演女優賞
クレア・フォイ 『ザ・クラウン』
助演男優賞
ピーター・ディンクレイジ 『ゲーム・オブ・スローンズ』
助演女優賞
タンディ・ニュートン『ウエストワールド』
監督賞
スティーブン・ダルドリー 「Paterfamilias」 『ザ・クラウン』
脚本賞
ジョエル・フィールズ, ジョー・ウェイスバーグ 「START」 『ジ・アメリカンズ』
テレビ映画/リミテッド・シリーズ部門
作品賞
『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』
主演男優賞
ダレン・クリス 『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』
主演女優賞
レジーナ・キング 『運命の7秒』
助演男優賞
ジェフ・ダニエルズ 『ゴッドレス -神の消えた町-』
助演女優賞
メリット・ウェバー 『ゴッドレス -神の消えた町-』
監督賞
ライアン・マーフィー 「The Man Who Would Be Vogue」 『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』
脚本賞
ウィリアム・ブリッジズ, チャーリー・ブルッカー「USS Callister (邦題 : 宇宙船カリスター号)」 『ブラック・ミラー』
Source
Emmys.com