映画『スーパーマリオブラザーズ』続編はある? 任天堂の他キャラの映画化も? プロデューサーの答えは… | VG+ (バゴプラ)

映画『スーパーマリオブラザーズ』続編はある? 任天堂の他キャラの映画化も? プロデューサーの答えは…

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『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が大ヒットスタート

映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が2023年4月28日(金)の日本公開に先駆けて4月5日(水)に全米で公開され、大ヒットを記録している。世界興収は公開5日間で500億円(3億8,000万ドル)を突破。長年マリオとライバル関係にあったセガの「ソニック」映画第2弾『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』(2022) の世界興収4億54万ドルは目前で、『ウォークラフト』(2016) が持つゲーム原作映画の歴代興行収入記録4億3,904万ドルも射程範囲に入っている。

映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は、アーロン・ホーバス&マイケル・イェレニックが監督を務め、俳優のクリス・プラットがマリオ役の声優を務めた作品。マリオの生みの親である任天堂の宮本茂代表取締役フェローが共同プロデューサーとして参加している。ミニオンの「怪盗グルー」シリーズで知られるアニメスタジオのイルミネーションが任天堂と共同で制作を手がけた。

日本での凱旋前に大ヒットを記録した映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』。こうなれば、気になるのは続編についてだが、宮本茂と共にプロデューサーを務めたクリス・メレダンドリが米メディアで早くも続編制作の可能性について言及している。

映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』続編はある?

ミニオンという世界的な人気キャラを生み出したイルミネーションの創設者でありCEOであるクリス・メレダンドリは、米Bloombergのインタビューで『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の大ヒットに「少し動揺しています」としつつ、続編については以下のように話している。

私が今それ(続編)について話すことは許されていません。確かなことは、私は彼ら・彼女ら(任天堂)と経営陣レベルで仕事をしていくでしょうし、私たちはもっと多くのことを一緒にやっていきたいと願っています。

クリス・メレダンドリCEOは、公開されたばかりの映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の続編について「話すことは許されていない」としながらも、任天堂とは経営陣レベルで付き合いを続けていくことを明言している。

任天堂としてもあのマリオの映画化を大成功に導いたイルミネーションとは今後も協業を続けていくことに異論はないだろう。もしかすると、「マリオ」以外のIPについても、イルミネーションで映画化されるという展開もあるかもしれない。

他のゲームの映画化も?

イルミネーションのクリス・メレダンドリCEOは、米Varietyでも『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の続編や任天堂の他のキャラクターを起用したプロジェクトについて聞かれ、こう語っている。

今はこの映画を観客の皆さんに届けることに注力しており、現時点では今後の展開について話す準備はできていません。

Variety誌はこの回答を「練習したような答え」としつつ、クリス・メレダンドリCEOが「間違いなく、いかなる可能性も排除しません」と付け加えたとしている。やはりある程度の時期を過ぎれば、“次”に向けた話し合いが行われる可能性は高そうだ。

この返答について注目したいのは、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の続編のみならず、「任天堂の他のキャラクターを起用したプロジェクトについて」も「いかなる可能性も排除しない」という回答が引き出されているという点である。

ちなみに、2021年5月には任天堂の古川俊太郎社長は、米FastCompanyのインタビューで「このフランチャイズ(スーパーマリオ)だけでなく、アニメーション全般が関心のある分野です」と発言している。ゲームファンとクリエイター最優先でIPを大切にすることは前提として踏まえつつも、やはり様々な展開の可能性を視野に入れていることが分かる。

一方、クリス・メレダンドリは旧20世紀フォックスの出身で、「アイス・エイジ」シリーズなどを成功に導いた後、ユニバーサル・スタジオとの共同出資でイルミネーション社を設立した敏腕経営者だ。「星のカービィ」や「ゼルダの伝説」といった世界的な人気IPを抱える任天堂が、「ミニオン」を成功に導いたイルミネーションおよびクリス・メレダンドリと共に、今後も様々なゲーム作品を映画化していく展開に期待したい。

映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は2023年4月28日(金)より日本公開。

映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』公式サイト

Source
Bloomberg / Variety / FastCompany

『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』登場キャラクターと声優キャストのまとめはこちらの記事で。

【ネタバレ注意!】『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』で流れた音楽の解説はこちらから。

米国で大ヒットを記録した『ソニック・ザ・ムービー』の第3弾は2024年12月公開が決定している。詳しくはこちらから。

 

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』『スパイダーマン:スパイダーバース オフィシャルガイド』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
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