『バットマン・ザ・フューチャー』アニメ映画化、「スパイダーバース」アーティストが制作か? | VG+ (バゴプラ)

『バットマン・ザ・フューチャー』アニメ映画化、「スパイダーバース」アーティストが制作か?

Yuhki Demers X Screen Shot

ワーナー&DC、『バットマン・ザ・フューチャー』に前向き

アニメ『バットマン・ザ・フューチャー(原題:Batman Beyond)』の映画化について、パトリック・ハーピンとユーキ・デマーズがコンセプトアートを制作していることが本人のSNSで明らかになった。ユーキ・デマーズは『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(2023)のコンセプトアートを手掛けたアーティストとしても有名だ。『バットマン・ザ・フューチャー』は、現役時代から40年後のゴッサム・シティを舞台に60代から80代になったブルース・ウェイン/バットマンと、2代目バットマンのテリー・マクギニスの活躍を描く。


当初、ワーナー・ブラザーズ・ピクチャーズとDCは「(『バットマン・ザ・フューチャー』の)映画を作ることは絶対に不可能です」という姿勢を取っていたが、パトリック・ハーピンとユーキ・デマーズのコンセプトアートを見ると「決してない」という態度から「多分ない」と態度を軟化させたとのことだ。現在、パトリック・ハーピンとユーキ・デマーズはジェームズ・ガン共同CEOに企画とコンセプトアートを届けるべく、活動しているという。

バットマンの引退と新生バットマンの誕生がアニメ映画化?

『バットマン・ザ・フューチャー』はアニメ『バットマン』(1992-1993)の40年後である2019年が舞台の作品で、そこではハイテクスーツを身にまとうブルース・ウェインのバットマンの姿が描かれる。60代になり、ウェイン産業などの企業経営と身体能力の低下に悩まされるブルース・ウェインは、誘拐事件を解決しようとバットマンとして戦うことになる。

ワーナーホームビデオ
¥2,406 (2025/03/23 13:07:11時点 Amazon調べ-詳細)

しかし、ハイテクスーツを身にまとっていても寄る年波には勝てず、ブルース・ウェインは戦いの中で心臓発作を起こしてしまう。誘拐事件は何とか解決したものの、親を殺した忌むべき存在である拳銃を咄嗟に使いかけたブルース・ウェインはバットマンからの引退を決意する。

さらに20年後の2039年、バットマンは引退したが、ゴッサム・シティはある程度の治安を保っていた。そこで元不良で正義感の強いハミルトン・ヒル高校に通う16歳のテリー・マクギニスは棒術を得意とする80代のブルース・ウェインと出会う。そして、心臓発作を起こしたブルース・ウェインを介抱したテリー・マクギニスはハイテクのバットスーツを発見し、バットマンの跡を継ぐことになる。そしてストリートギャングのジョーカーズや巨大な軍需産業などと戦う道を選ぶ。

市警本部長がジェームズ・ゴードンの娘でバットガールを務めたバーバラ・ゴードンになるなど、ゴッサム・シティの守護者であるバットマンがいなくなった世界を描く『バットマン・ザ・フューチャー』。そこで描かれる年を取った先代バットマンと2代目バットマンの関係性は「スパイダーバース」シリーズのピーター・B・パーカーとマイルズ・モラレスの関係性に近い。

また、ハイテクのバットスーツはマントを羽織ったこれまでのものとは違い、タイツのようなスパイダーマンに近いスーツだ。そのため、近未来の世界観と合わせて『バットマン・ザ・フューチャー』は『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のようなアニメーションの演出で映える作品と言えるだろう。

『バットマン・ザ・フューチャー』はその後も複数の作品が制作されており、アニメ「バットマン」シリーズの中でも人気シリーズの1つだ。そのような『バットマン・ザ・フューチャー』もDCエルスワールドの作品となるのだろうか。今後に注目していきたい。

ユーキ・デマーズ​ 公式X

『バットマン・ザ・フューチャー』はDVDでシリーズが発売中。

ワーナーホームビデオ
¥2,406 (2025/03/23 13:07:12時点 Amazon調べ-詳細)
ワーナーホームビデオ
¥1,101 (2025/03/23 13:07:12時点 Amazon調べ-詳細)
ワーナーホームビデオ
¥199 (2025/03/23 13:07:13時点 Amazon調べ-詳細)

 

『ザ・バットマン』ラストのネタバレ解説はこちらから。

『ザ・バットマン』ヴィランのリドラーについての考察はこちらから。

『ザ・バットマン』でのバリー・コーガンのジョーカーの再演についてはこちらから。

『ザ・バットマン2』の公開日の情報はこちら

『ザ・バットマン2』のヴィラン予想はこちらから。

スピンオフドラマ『ザ・ペンギン』は2024年米配信。

鯨ヶ岬 勇士

1998生まれのZ世代。好きだった映画鑑賞やドラマ鑑賞が高じ、その国の政治問題や差別問題に興味を持つようになり、それらのニュースを追うようになる。趣味は細々と小説を書くこと。
お問い合わせ

関連記事

  1. ネタバレ解説『バッド・バッチ』シーズン2第13話 地震・津波描写に注意、日本へのメッセージか あらすじ&考察

  2. ネタバレ解説&感想 映画『ウィッシュ』ラストの意味は? 現実の問題と向き合う勇気を

  3. イベントレポート「機動戦士ガンダム 水星の魔女 EXPO」開催中!

  4. ネタバレ解説『バッド・バッチ』シーズン2第7話 クローンの権利と徴兵制 あらすじ&考察