ワーナー&DC、『バットマン・ザ・フューチャー』に前向き
アニメ『バットマン・ザ・フューチャー(原題:Batman Beyond)』の映画化について、パトリック・ハーピンとユーキ・デマーズがコンセプトアートを制作していることが本人のSNSで明らかになった。ユーキ・デマーズは『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(2023)のコンセプトアートを手掛けたアーティストとしても有名だ。『バットマン・ザ・フューチャー』は、現役時代から40年後のゴッサム・シティを舞台に60代から80代になったブルース・ウェイン/バットマンと、2代目バットマンのテリー・マクギニスの活躍を描く。
5 months ago Patrick Harpin walked into @wbpictures @DCofficial and pitched a 𝘉𝘢𝘵𝘮𝘢𝘯 𝘉𝘦𝘺𝘰𝘯𝘥 Animated Feature.
Before we pitched, they warned us “there is absolutely no way we can do a 𝘉𝘦𝘺𝘰𝘯𝘥 movie”, but they loved our enthusiasm. We pitched the outline for the… pic.twitter.com/1mhFyu6NUp
— Yuhki Demers (@yuhkidemers) February 20, 2024
当初、ワーナー・ブラザーズ・ピクチャーズとDCは「(『バットマン・ザ・フューチャー』の)映画を作ることは絶対に不可能です」という姿勢を取っていたが、パトリック・ハーピンとユーキ・デマーズのコンセプトアートを見ると「決してない」という態度から「多分ない」と態度を軟化させたとのことだ。現在、パトリック・ハーピンとユーキ・デマーズはジェームズ・ガン共同CEOに企画とコンセプトアートを届けるべく、活動しているという。
バットマンの引退と新生バットマンの誕生がアニメ映画化?
『バットマン・ザ・フューチャー』はアニメ『バットマン』(1992-1993)の40年後である2019年が舞台の作品で、そこではハイテクスーツを身にまとうブルース・ウェインのバットマンの姿が描かれる。60代になり、ウェイン産業などの企業経営と身体能力の低下に悩まされるブルース・ウェインは、誘拐事件を解決しようとバットマンとして戦うことになる。
しかし、ハイテクスーツを身にまとっていても寄る年波には勝てず、ブルース・ウェインは戦いの中で心臓発作を起こしてしまう。誘拐事件は何とか解決したものの、親を殺した忌むべき存在である拳銃を咄嗟に使いかけたブルース・ウェインはバットマンからの引退を決意する。
さらに20年後の2039年、バットマンは引退したが、ゴッサム・シティはある程度の治安を保っていた。そこで元不良で正義感の強いハミルトン・ヒル高校に通う16歳のテリー・マクギニスは棒術を得意とする80代のブルース・ウェインと出会う。そして、心臓発作を起こしたブルース・ウェインを介抱したテリー・マクギニスはハイテクのバットスーツを発見し、バットマンの跡を継ぐことになる。そしてストリートギャングのジョーカーズや巨大な軍需産業などと戦う道を選ぶ。
市警本部長がジェームズ・ゴードンの娘でバットガールを務めたバーバラ・ゴードンになるなど、ゴッサム・シティの守護者であるバットマンがいなくなった世界を描く『バットマン・ザ・フューチャー』。そこで描かれる年を取った先代バットマンと2代目バットマンの関係性は「スパイダーバース」シリーズのピーター・B・パーカーとマイルズ・モラレスの関係性に近い。
また、ハイテクのバットスーツはマントを羽織ったこれまでのものとは違い、タイツのようなスパイダーマンに近いスーツだ。そのため、近未来の世界観と合わせて『バットマン・ザ・フューチャー』は『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のようなアニメーションの演出で映える作品と言えるだろう。
『バットマン・ザ・フューチャー』はその後も複数の作品が制作されており、アニメ「バットマン」シリーズの中でも人気シリーズの1つだ。そのような『バットマン・ザ・フューチャー』もDCエルスワールドの作品となるのだろうか。今後に注目していきたい。
『バットマン・ザ・フューチャー』はDVDでシリーズが発売中。
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