マズ・カナタ役のルピタ・ニョンゴ「スター・ウォーズ」のすごさを知らなかった「ケニアでは休日の映画」【スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け】 | VG+ (バゴプラ)

マズ・カナタ役のルピタ・ニョンゴ「スター・ウォーズ」のすごさを知らなかった「ケニアでは休日の映画」【スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け】

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『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』がいよいよ公開

「スター・ウォーズ」最新作にして、レイを主人公に据えた続三部作の最終作『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が、いよいよ2019年12月20日(金)より公開される。既に世界中で盛り上がりを見せており、映画公開直前の12月18日(水)には、マーベルコミックスからカイロ・レンの過去を描いた『ライズ・オブ・カイロ・レン (原題: The Rise of Kylo Ren)』も発売される。こちらの詳細は以下の記事に詳しい。

ルピタ・ニョンゴが出演の裏側を語る

『スカイウォーカーの夜明け』公開を目前に控え、『フォースの覚醒』(2015)『最後のジェダイ』(2016)にもマズ・カナタ役で出演した俳優のルピタ・ニョンゴが米人気番組のザ・デイリー・ショーに登場した。同番組の司会を務めるトレバー・ノアは、なんとか『スカイウォーカーの夜明け』に関するネタバレを引き出そうとするが、ルピタ・ニョンゴは「私たちも必要なことしか知らされていないんです」とかわした。一方で、「スター・ウォーズ」シリーズ出演の裏側について明らかにしている。

「スター・ウォーズ」は「休日の映画」

トレバー・ノアから「(スター・ウォーズに出演することを) 想像していましたか?」と問われたルピタ・ニョンゴは、「想像だにしていませんでした」と回答した上で、以下のように語っている。

私は小さい頃、「スター・ウォーズ」を観て育ちました。でも、カルチャーとして“現象”の域にあるものだとは知りませんでした。「スター・ウォーズ」は祝日にだけ放送されていたんです。「休日の映画」という感じでした。

ルピタ・ニョンゴは、メキシコ生まれのケニア育ち。ケニアでは、「スター・ウォーズ」は「祝日に放送される映画」だったのだという。幼い頃から同作に触れてきたわけだが、世界中の人が知る特別な作品だという意識はなかったのだ。

これを聞いた司会のトレバー・ノアは、「ケニアでは「スター・ウォーズ」は祝日に放送される映画なんですか?それはロックン・ロールだ」「よその国で古臭い白黒の映画を放送してる間、ケニアの人たちは「うちではスター・ウォーズやってるよ」って言える」と羨ましがった。

「スター・ウォーズ」のすごさを知ったきっかけ

ルピタ・ニョンゴは、ポップカルチャーとしての「スター・ウォーズ」のすごさを知ったきっかけについて、こう続けている。

「スター・ウォーズ」は大好きだったんですが、そのすごさは知らなかったんです。それで「スター・ウォーズ」の仕事を受けたら、それを知った兄弟が泣いたんです。私は「あー……そう」という感じでした。それから『Whose Line Is Anyway?』(即興で劇を作るアメリカのコメディ番組) を観ていて、「スター・ウォーズ」があらゆるポップ・カルチャーに浸透しているということを知りました。
(そのコメディ番組での) お題の一つが「あなたはダース・ベイダーです」という内容のもので、私は「ワーオ、皆が「スター・ウォーズ」を知ってるんだ」と思ったんです。それから自分が「スター・ウォーズ」に出演することの重大さに気づいて、「え……えぇ……まじか」となりました(笑)

ケニアで多くの子ども達と同じようにテレビで「スター・ウォーズ」を観ていたルピタ・ニョンゴは、今ではハリウッドスターとして活躍している。

2019年10月には児童書『Sulwe』を出版。黒人家庭の中で一際黒い肌 (ダークスキン) を持ち、明るい肌 (ライトスキン) に憧れる少女が、自分の肌の色を愛することを学んでいくストーリーだ。『Sulwe』はニューヨークタイムズのベストセラー入りを果たしている。

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ルピタ・ニョンゴは「スター・ウォーズ」への出演後、『ブラックパンサー』(2017) でナキアを演じmSF映画界でも一躍有名人となった。ハリウッドでのルピタ・ニョンゴの活躍については、以下の記事を参照してほしい。

また、アメリカのSF作家キャサリン・M・ヴァレンテも、自身の幼少期に触れた「スター・ウォーズ」について語っている。

ルピタ・ニョンゴがマズ・カナタ役で出演する『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は、2019年12月20日(金)より全国で公開。

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Source
Comedy Central Africa

VG+編集部

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