2019年9月までのランキングを公開
全世界で1億5,800万人以上の会員を誇る動画配信プラットフォームのNetflixが、自社で手がけるオリジナルシリーズの視聴数を公開した。2019年の第3四半期の決算報告の場で明らかにしたとニューヨーク・タイムズ紙などが報じている。今回公開されたのは、2018年10月から2019年9月までの期間の視聴数。Netflixは2012年のサービス開始以来明らかにしていなかった各作品の視聴数を2019年度から公開している。
『ストレンジャー・シングス』が1位に
Netflixの視聴数ランキングのドラマ部門でトップに立ったのは『ストレンジャー・シングス』。2016年にシーズン1の配信を開始し、2017年にシーズン2、2019年7月にシーズン3の配信が始まったNetflixの看板SFドラマだ。9月末にはシーズン4の製作も発表されている。
1980年代のアメリカ・インディアナ州を舞台にした『ストレンジャー・シングス』は、コミック化とゲーム化もされるなど、一大ムーブメントを巻き起こしている。視聴数は驚異の6,400万回。単純計算でNetflix加入者の40パーセントが視聴したことになる。
第2位に『アンブレラ・アカデミー』
そしてドラマ部門の第2位につけたのは、2019年2月にシーズン1の配信が始まったばかりの『アンブレラ・アカデミー』だ。アメコミ原作の実写ドラマで、スーパーヒーローになるべく育てられ、地球の危機に挑む7人の兄弟姉妹の物語だ。2月の登場にもかかわらず、視聴数は4,500万回。配信された同月には、以下の記事でも紹介したように“全米で最も視聴されている配信ドラマ”の座に君臨していた。
ダークホースコミックスがキーに
SF作品がNetflixオリジナルドラマの視聴数でワンツーフィニッシュを決める結果となったが、『ストレンジャー・シングス』は、「ヘルボーイ」などのコミックシリーズで知られるダークホースコミックスでコミカライズされ、『アンブレラ・アカデミー』はダークホースコミックスが原作コミックを出版している。Netflixは2019年5月にダークホースとファーストルック契約を締結しているが、両者のコラボレーションは着実に実を結んでいるようだ。
映画部門もSFが第1位
映画作品では、サンドラ・ブロック主演で2018年12月に配信を開始したSF映画『バード・ボックス』が第1位を獲得。実に8,000万回視聴されたというから驚きだ。映画部門では、第2位にミステリーコメディの『マーダー・ミステリー』(7,300万回)、3位にベン・アフレック主演の『トリプル・フロンティア』(5,200万回)という結果になっている。いずれも2019年に公開された作品だ。
今回のNetflix視聴ランキングでは、ドラマ・映画ともにSF作品がナンバーワンの座に就いた。以下に映画・ドラマランキングのトップ10作品と再生回数を記載しているので、次に観る作品の参考にしてみよう。
ドラマ部門
第1位『ストレンジャー・シングス』 (6,400万回)
第2位『アンブレラ・アカデミー』 (4,500万回)
第3位『ペーパー・ハウス』 (4,400万回)
第4位『YOU ー君がすべてー』 (4,000万回)
第5位『セックス・エデュケーション』 (4,000万回)
第6位『OUR PLANET 私たちの地球』 (3,300万回)
第7位『アンビリーバブル たった1つの真実』 (3,200万回)
第8位『デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~』 (3,000万回)
第9位『ボクらを見る目』 (2,500万回)
第10位『エリート』 (2,000万回)
映画部門
第1位『BIRD BOX/バード・ボックス』 (8,000万回)
第2位『マーダー・ミステリー』 (7,300万回)
第3位『トリプル・フロンティア』 (5,200万回)
第4位『パーフェクト・デート』 (4,800万回)
第5位『トールガール』 (4,100万回)
第6位『ザ・テキサス・レンジャーズ』 (4,000万回)
第7位『密かな企み』 (4,000万回)
第8位『いつかはマイ・ベイビー』 (3,200万回)
第9位『アザーフッド』 (2,900万回)
第10位『FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー』 (2,000万回)
Source
NY Times