Netflixが『ヘルボーイ』『ポーラー』のダークホースと契約 マーベル、DCに対抗

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Netflixが『ヘルボーイ』のダークホースとサイン

『アンブレラ・アカデミー』の成功に続くか

米時間の5月9日(木)、Netflixはダークホース・エンターテイメントとファーストルック契約を締結したことを発表した。ファーストルック契約とは、映画化やドラマ化の権利を優先的に獲得できる契約のことで、今後、ダークホースコミックスの作品がNetflixオリジナル映画またはドラマとして実写化され、配信される可能性が高くなった。Netflixは、既にダークホース原作のオリジナルドラマ『アンブレラ・アカデミー』(2019) を配信しており、シーズン2の製作も決定している。また、Netflixが配信権を獲得したマッツ・ミケルセン主演の映画『ポーラー 狙われた暗殺者』(2019)も、ダークホース原作の作品だ。

アメコミ界の“ダークホース”

ダークホースは「ヘルボーイ」、「300」、「シン・シティ」など、数々の実写映画化作品を生み出してきたアメコミ会社だ。クリエイターの権利を守る姿勢を明確に打ち出すことで、わずか30年でマーベル、DCに次ぐ業界第3位まで上り詰めたアメコミ界の“ダークホース”。その歴史と、マーベル・DCの両社から多くのクリエイターを移籍させた特異なシステムは、以下の記事に詳しい。

マーベル・DCとのプラットフォーム戦争

近年、マーベルは親会社のディズニーがオープンした動画配信プラットフォーム・Disney DELUXE (ディズニーデラックス) に、DCは独自のストリーミングサービス・DCユニバースにオリジナル作品を移行させている。『デアデビル』(2015-2018)、『ルーク・ケイジ』(2016-2018) といったNetflixオリジナルのマーベルドラマは相次いで打ち切りが発表されており、Netflixは「キック・アス」原作者のマーク・ミラーが設立したミラーワールド社を買収するなど、対抗策を打ってきた。Netflixからマーク・ミラー原作のアメコミ作品を出版するなど、実験的な戦略も展開しており、DCとマーベル (ディズニー、延いてはディズニーが買収したFOX) との “プラットフォーム戦争” でNetflixがどのような動きを見せるのか、注目が集まっていた。

DC・マーベルを脅かしたコミック界の第三勢力・ダークホースと、Netflixが手を結ぶことには大きな意味がある。ダークホースコミックスの映画部門であるダークホースエンターテイメントは、米国で4月に『ヘルボーイ』のリブート版を公開 (日本では秋公開予定) するなど、自社作品の映像化に積極的な姿勢を崩していない。マーベルやDCの作品に引けを取らない優れた原作がNetflixに集まるとすれば、まだまだ勝負の行方は分からなくなる。

 

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