星々を目指した女性パイロット描く——メアリ・ロビネット・コワル『宇宙【そら】へ』 SF最高賞三賞を制した歴史改変SFが8月20日発売 | VG+ (バゴプラ)

星々を目指した女性パイロット描く——メアリ・ロビネット・コワル『宇宙【そら】へ』 SF最高賞三賞を制した歴史改変SFが8月20日発売

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『宇宙【そら】へ』が8月20日発売

ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞の主要SF賞三賞を制したメアリ・ロビネット・コワルの『宇宙【そら】へ』(酒井昭伸 訳)が、遂に日本で発売される。『宇宙【そら】へ』の原題は『The Calculating Stars』で、英語版は2018年に出版されている。2019年のSF賞を総なめにした作品だ。

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『宇宙【そら】へ』の舞台は1950年代。1952年にワシントンD.C.近海に巨大隕石が落下したことで、歴史は史実と異なる道を歩み始める。主人公のエルマは、第二次世界大戦で従軍した元パイロット。エルマは夫のナサニエルと共にこの災厄を生き延びるが、数学の博士号を持っているエルマは、この隕石落下が劇的な環境の変化を引き起こすということを突き止める。

人類が生き延びる方法は、宇宙開発を進め、地球に代わる人類の居住地を見つけだすこと。初の有人宇宙飛行、そして月面探査へ……。『宇宙【そら】へ』は、宇宙開発において女性たちが活躍した世界線を描く歴史改変宇宙開発SFだ。

メアリ・ロビネット・コワルは、2019年に「男性読者に対してどれほど配慮しますか」という質問への鋭い回答が話題に。同年、『宇宙【そら】へ』でヒューゴー賞を受賞した際には、「女性、LGBTQの物語を書きたかった。いなかったことにはしない」と、力強いスピーチを披露した。

なお、メアリ・ロビネット・コワルは米時間の8月20日に、第二次世界大戦で米空軍に従軍した女性パイロットたちの写真を引用リツイート。彼女らを称賛しつつも「宇宙飛行士になる資格を得た女性パイロットは一人もいませんでした……はぁ。」と、『宇宙【そら】へ』の設定と比較したコメントを残している。

メアリ・ロビネット・コワル『宇宙【そら】へ』は上下巻で2020年8月20日(木)、早川書房より発売。翻訳は酒井昭伸、カバーイラストを手掛けたのは加藤直之、カバーデザインは岩郷重力。堺三保による解説が収録されている。

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