藤井太洋の最新刊が10月16日発売
待望の新刊 予約受付も開始
『オービタル・クラウド』(2014)、『公正的戦闘規範』(2017)で知られる藤井太洋の新刊『ハローワールド』が、講談社より10月16日に発売される。9月14日からはAmazonや楽天ブックスなどで、予約の受付も開始した。SNS上では、早速予約したという人も現れており、藤井太洋の新刊を待ち侘びていたSFファンの声で溢れている。
新刊『ハロー・ワールド』出ます。
〈主人公の文椎(ふづい)は、フリーランスのエンジニアだ。持てる武器はそれほど高いともいえないITのテクニック……と、仕事仲間と正義感。穏やかで謙虚な彼の思惑とは裏腹に、さまざまな抗争に巻き込まれて〉 https://t.co/fBsnUr6mfQ— 藤井 太洋, Taiyo Fujii (@t_trace) 2018年9月14日
『ハロー・ワールド』に登場するガジェッドに注目
『ハロー・ワールド』は、フリーランスのエンジニア文椎(ふづい)を主人公とした中編集。藤井太洋作品ではおなじみとなった“仕事人”を主人公とした作品群に期待が高まる。収録作品の「ハロー・ワールド」には広告ブロッカーアプリ、「行き先は特異点」と「五色革命」には自動運転車やドローン、「巨象の肩に乗って」にはTwitterにマストドン、「めぐみの雨が降る」にはビットコインが登場する内容となっており、まさに時代の“最先端”を行くSF小説を楽しむことができそうだ。
日本を代表するSF作家の最新刊に期待
藤井太洋は、2012年に電子書籍で『Gene Mapper』を個人出版し、デビューを果たす。同作はKindleの小説・文芸部門で年間一位を獲得、翌年には早川書房から増補版の『Gene Mapper -full build-』が発売された。『オービタル・クラウド』(2014)では、第35回日本SF大賞と第46回星雲賞をダブル受賞し、2015年から日本SF作家クラブ会長を務める。
『アンダーグラウンド・マーケット』(2015)では、2012年の初出でありながらも、2018年を舞台に仮想通貨を題材とした物語を紡ぎ出した。眼前に迫る近未来を確実に捉えていく作風は、『ハロー・ワールド』でも披露されるのだろうか。名実ともに日本を代表するSF作家の最新刊に期待しよう。
藤井太洋の最新刊『ハロー・ワールド』は、2018年10月16日(日)、講談社より発売予定。
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藤井太洋 Twitter