河野咲子『水溶性のダンス』田場狩『秘伝隠岐七番歌合』 ゲンロンSF文庫より配信開始 第5回ゲンロン新人賞受賞作 | VG+ (バゴプラ)

河野咲子『水溶性のダンス』田場狩『秘伝隠岐七番歌合』 ゲンロンSF文庫より配信開始 第5回ゲンロン新人賞受賞作

ゲンロン文庫

河野咲子『水溶性のダンス』田場狩『秘伝隠岐七番歌合』配信開始

ゲンロン 大森望 SF創作講座で第5回ゲンロンSF新人賞を受賞した2編の小説、河野咲子『水溶性のダンス』田場狩『秘伝隠岐七番歌合』がゲンロンSF文庫より同時発売された。両作は『ゲンロン13』に収録された作品を大幅改稿して電子書籍化したもの。書評家・翻訳家の大森望による解題も収録されている。

河野咲子『水溶性のダンス』は、パルプ鉱でできた肉をまとった機械仕掛けの人々が暮らす街が舞台。からだを修理する人体師である“わたし”と、メンテナンスを担当したある踊り子との出会いを描く。大森望は本作を「たいへん美しい文章で硬質な世界を築き上げた幻想的な短編」(「解題」より)と評している。

田場狩『秘伝隠岐七番歌合』は1236年を舞台に、隠岐島に転送された藤原定家(平安/鎌倉時代の有名な歌人)が、エイリアンvs.後鳥羽上皇の和歌勝負のジャッジを命じられる物語。大森望は本作を「宇宙人が登場した甲斐のある壮大なスケールの中編」(「解題」より)と評している。

河野咲子『水溶性のダンス』と田場狩『秘伝隠岐七番歌合』はゲンロンショップでePub版が、AmazonでKindle版が発売中。

ゲンロンSF文庫は2020年6月に始動。第一弾として、第3回ゲンロンSF新人賞受賞作の琴柱遥『枝角の冠』、同大森望賞受賞の進藤尚典『推しの三原則』が電子書籍として刊行され、過去に電子書籍として発売された高木ケイ『ガルシア・デ・マローネスによって救済された大地』、アマサワトキオ『ラゴス生体都市』、麦原遼『逆数宇宙』もリニューアル版が刊行された。2022年には、第4回ゲンロンSF新人賞受賞作の榛見あきる『虹霓のかたがわ』が発売されている。

ゲンロンSF文庫の全作品はゲンロンショップでePub版が購入できる。

ゲンロンショップ  ゲンロンSF文庫

オンラインSF誌のKaguya Planetでは、2月26日(日)に大森望のインタビューを先行公開。詳しくはこちらから。

 

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