第二回かぐやSFコンテストの最終候補作品の全文を公開
SFウェブメディアのバゴプラが主催する第二回かぐやSFコンテストの最終候補に選ばれた10作品の全文を公開、読者投票を開始しました。
第二回かぐやSFコンテストでは「未来の色彩」をテーマに最大4,000字のSFショートショートを募集。381本の作品が集まりました。応募者には完全匿名で応募していただいており、審査員の井上彼方さん、奥村勝也さん、坂崎かおるさん、橋本輝幸さんがタイトルと本文のみで最終候補作品10本を選出しました。
最終候補に選ばれた作品は、特設ページにて全文のリンクを公開し、読者投票を開催しています。
読者投票開始!
本日8月14日(土)12時から最終候補に残った全作品を特設ページにて公開、読者投票の受付を開始しました。8月25日(水)までの間、読者の皆さんは自分が気に入った作品に、ひとり一票を投じることができます。読者投票で最多得票を集めた作品には、読者賞が贈られます。
第二回かぐやSFコンテストでは、最終候補作品の10作品がページ訪問ごとにランダムな並び順で特設ページに表記されるようになっています。
読者投票の注意事項
- 読者はひとりにつき一度しか投票を行うことができません。
- 投票を取り消すことはできません。
- 投票は、第二回かぐやSFコンテスト特設ページで行えます。
- 全ての作品は最大4,000字の掌編で、審査員が選んだ381編の代表です。途中で大好きな作品に出会っても、ぜひ全ての作品を読んでから投票する作品を決めてください。
読者が決める最高の「未来の色彩」は一体どの作品になるのでしょうか。ぜひ読者投票にご参加ください!
最終候補作品の概要公表
最終候補に選ばれた10作品の作者の皆様に、作品の概要を執筆していただきました。どの作品から読むか迷われている方は、まずは概要をご覧ください。本文の公開と読者投票は第二回かぐやSFコンテスト特設ページにて。
「アザラシの子どもは生まれてから三日間へその緒をつけたまま泳ぐ」
噂では、銀行には金がないらしい。
高飛びした社長と専務は二人一緒に住んでるそうだ。
「黄金蝉の恐怖」
町中の壁が蝉で埋め尽くされたあの夏。
デビーと僕は、揃って11歳だった。
「オシロイバナより」
反射率がゼロの奇妙な小惑星が発見された。
調査のため探査機が送り込まれるが……
「境界のない、自在な」
娘の肌で泳ぐ魚を、曽祖母はモリで捕ろうとする。
子育てと介護はけっこう大変。
「スウィーティーパイ」
血の色を異にする絵描きたちは邂逅した。
壺の内側で、ツイスターの向こう側で
「七夕」
むぎちゃんと二人で星祭りに行く。
強化された私たちの目に映るお祭りの光景は……。
「二八蕎麦怒鳴る」
蕎麦の怒り。叱られる私。蕎麦を庇うヤマモト。
私は蕎麦と分かりあえるのか。
「熱と光」
僕のゲノムが野いちごのそれでも、
僕の手のひらは十分に暖かいだろうか。
「ヒュー/マニアック」
微かなる感覚に揺らぎ、色めく熱中狂たちのための診断所
「昔、道路は黒かった」
色の付いた道を売り歩いた、ある元営業職のモノローグ。
(五十音順)
Kaguya Planetでは毎月SF短編小説を配信中!
かぐやSFコンテストを主催する、SFウェブメディアバゴプラでは、SF短編小説を定期的にウェブ上に掲載するKaguya Planetを主宰しています。Kaguya Planetは第一回かぐやSFコンテストの結果を受けて始動したプロジェクトです。月500円で登録していただくと、毎月先行公開の作品を読むことができます。Kaguya Planetを出版につなげていく計画も進行中。
8月は第一回かぐやSFコンテストで審査員長賞を受賞した大滝竜平さんの「祖母に跨る」を先行公開中です!
新しいSFが生まれる瞬間をお見逃しなく! ぜひ応援をお願いします!