《Genesis》第3弾が発売へ
東京創元社がおくる国内SFアンソロジーシリーズ《Genesis》の第3弾『Genesis されど星は流れる』が2020年8月31日(月)に発売される。《Genesis》は、国内SFを牽引する作家陣による全編書き下ろしのSFアンソロジーで、短編SF作品が発表される場の一つとして重要な役割を果たしてきた。「はじまり」を意味する「Genesis」というシリーズ名の通り、「新時代を創る」SFアンソロジーシリーズとして毎年刊行されている。
2018年に発売された第一弾『一万年の午後』、2019年に発売された第二弾『白昼夢通信』は共に12月に刊行されていたが、今回は初めて夏の刊行となる。夏らしい表紙は、これまでに引き続き、装画をカシワイ、装幀を小柳萌加・長﨑綾 (next door design) が手がける。
豪華作家陣が集結
『Genesis されど星は流れる』に作品が収録される作家は、宮澤伊織、空木春宵、オキシタケヒコ、松崎有理、堀晃、宮西建礼、折輝真透の7名。加えて、池澤春菜と下山吉光による対談も収録される。
『Genesis されど星は流れる』収録の作家陣と主な受賞歴/掲載歴、収録作品は以下の通り。
収録作
宮澤伊織「エレファントな宇宙」
空木春宵「メタモルフォシスの龍」
オキシタケヒコ「止まり木の暖簾」
池澤春菜×下山吉光〔対談〕プロの覚悟を届けたい――朗読という仕事
松崎有理「数学ぎらいの女子高生が異世界にきたら危険人物あつかいです」
堀 晃「循環」
宮西建礼「されど星は流れる」
折輝真透「蒼の上海」
宮澤伊織——「神々の歩法」で第6回創元SF短編賞受賞
空木春宵——『Genesis 白昼夢通信』収録の「地獄を縫い取る」が『べストSF2020』に選出
オキシタケヒコ——『宙を数える 書き下ろし宇宙SFアンソロジー』収録の「平林君と魚の裔」が『べストSF2020』に選出
松崎有理——「あがり」で第1回創元SF短編賞受賞
堀晃——『太陽風交点』で第1回日本SF大賞受賞
宮西建礼——「銀河風帆走」で第4回創元SF短編賞受賞
折輝真透——「上海」で第11回創元SF短編賞受賞
折輝真透「蒼の上海」は、第11回創元SF短編賞受賞作品。『Genesis されど星は流れる』には、第11回創元SF短編賞選考経過および選評も収録される。第一回かぐやSFコンテストで読者賞を受賞した佐伯真洋の「青い瞳がきこえるうちは」の選評も掲載されている。
東京創元社がおくるSFアンソロジーシリーズ《Genesis》第3弾『Genesis されど星は流れる』は2020年8月31日(月)発売。
東京創元社からは2019年10月に「宇宙」と「時間」をテーマにした書き下ろしSFアンソロジー『宙を数える』『時を歩く』も発売されている。