国内SFアンソロジー『Genesis 白昼夢通信』 現代SFを牽引する書き手が集結VG+ (バゴプラ) | VG+ (バゴプラ)

国内SFアンソロジー『Genesis 白昼夢通信』 現代SFを牽引する書き手が集結

©︎2009 TOKYO SOGENSHA Co., Ltd.

アンソロジーシリーズ《Genesis》新刊が登場

東京創元社より、国内SFアンソロジー・シリーズ《Genesis》の新刊が発売される。今作は『Genesis 白昼夢通信 (創元日本SFアンソロジー 2)』と題され、全編書き下ろしの7作品が収録される。前回に引き続き、書き手にはいずれも現代SFを牽引する面々が集結。2018年12月に刊行された『一万年の午後』に引き続き、カシワイが装画を手がけている。

©︎2009 TOKYO SOGENSHA Co., Ltd.

書き下ろし7編とエッセイ2本を収録

表題作の「白昼夢通信」は歌人としても活躍する川野芽生の商業媒体初収録作品。手紙のやり取りが物語を紡ぎ出していく書簡体小説で、のばらと瑠璃の静かな対話は、ふしぎな結末を迎える。
SF考証としても活躍する高島雄哉による“SF考証SF”「配信世界のイデアたち」、『半分世界』(2018) が第39回日本SF大賞最終候補に選ばれた石川宗生によるふしぎな怪物SF「モンステリウム」、他者の感覚や感情を追体験できるようになった近未来のアメリカを舞台とした空木春宵「地獄を縫い取る」、他者の記憶を翻訳する過剰共感能力者・珊瑚を主人公とした門田充宏「コーラルとロータス」、主人公が国家規模の健康増進プロジェクトに巻き込まれていく松崎有理「痩せたくないひとは読まないでください。」、30年ぶりに商業媒体に舞い戻った水見稜による音楽SF「調律師」、そして、アンソロジストの中村融西崎憲による“アンソロジー”をテーマにしたエッセイも収録される。いずれも必見の作品だ。

『Genesis 白昼夢通信 (創元日本SFアンソロジー 2)』に収録される作品は以下の通り。

『Genesis 白昼夢通信 (創元日本SFアンソロジー 2)』収録作品
高島雄哉 「配信世界のイデアたち」
石川宗生 「モンステリウム」
空木春宵 「地獄を縫い取る」
[エッセイ]中村融「アンソロジーの極意」
川野芽生 「白昼夢通信」
門田充宏 「コーラルとロータス」
[エッセイ]西崎憲「アンソロジストの個人的事情」
松崎有理 「痩せたくないひとは読まないでください。」
水見 稜 「調律師」
東京創元社
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東京創元社のSFアンソロジーが熱い

東京創元社からは、「宇宙」と「時間」をテーマにしたSFアンソロジー『宙を数える』『時を歩く』が2019年10月に発売されている。『時を歩く』には、『Genesis 白昼夢通信』にも参加している松崎有理、空木春宵、高島雄哉、門田充宏、石川宗生の作品も収録されている。

『宙を数える』『時を歩く』の詳細は以下のリンク先からご覧いただきたい。

なお、東京創元社からは、年刊で傑作日本SFを紹介してきたアンソロジー《年刊日本SF傑作選》が2019年の『おうむの夢と操り人形』で最終巻を迎えた。これに伴い、《年刊日本SF傑作選》全12巻は、日本SF大賞の最終候補入りを果たしている。

また、《Genesis》の第一弾『一万年の午後』は朗読音源化され、kikubonで配信されている。

『Genesis 一万年の午後』(kikubon)

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『Genesis 白昼夢通信 (創元日本SFアンソロジー 2)』は、二段組で250頁超という大ボリューム。この冬休みは、国内SFの最前線を体験しよう。

東京創元社
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