『マトリックス レザレクションズ』サントラが公開
ラナ・ウォシャウスキー監督による「マトリックス」シリーズ最新作『マトリックス レザレクションズ』が、2021年12月17日(金) より日本で公開された。12月22日(金) の全米公開に先駆けての全世界最速公開となり、新旧ファンの間で盛り上がりを見せている。
キアヌ・リーブスをはじめとする俳優陣の再登板や、新世代の俳優陣の躍動も注目を集めているが、『マトリックス レザレクションズ』の特徴の一つはその音楽だ。本作の音楽を手掛けたのはジョニー・クリメックとトム・タイクワー。ジョニー・クリメックはオーストラリアの音楽家で、ウォシャウスキー姉妹が手掛けたドラマ『センス8』(2015-2018) でも音楽を手掛けている。トム・タイクワーは『マトリックス レボリューションズ』(2003) でドン・デイヴィスと共に音楽を手掛けた人物だ。
『マトリックス レザレクションズ』の音楽を作り出したジョニー・クリメックとトム・タイクワーは、ウォシャウスキー監督の映画『クラウド アトラス』(2012) でも共同作業で音楽を手掛けている。
そして、その二人が手掛けた『マトリックス レザレクションズ』のサウンドトラックが、ワーナー・ブラザースの音楽レーベルWaterTower MusicのYouTubeで全曲公開されている。
ネオとトリニティーが出会うシーンで流れる「Meeting Trinity」
道場シーンで流れる軽快な「The Dojo」
予告でも見られるトリニティーのセリフから曲名がとられた「My Deram Ended Here」
ネオとトリニティーのテーマ曲「Neo and Trinity Theme」は一時間バージョンも公開されている。
また、世界のトラックメイカーを起用したテクノリミックスも公開されている。
「マトリックス」で一世を風靡した撮影手法である“バレット・タイム”をタイトルに冠した「Bullet Time」は、トリニティーのセリフを挿入した「Moderna Remix」がオススメだ。
Remix曲を含む全35曲が収録された『マトリックス レザレクションズ』のサントラは、US版のアルバムがAmazonでダウンロードできる。また、Amazon Music Unlimitedでも配信されている。
『マトリックス レザレクションズ』のあの歌は?
なお、サントラには収録されていないが、予告編と本編で使用されている楽曲「ホワイト・ラビット」(1967) は、オフィシャルリリックビデオが2021年12月16日に公開された。
この曲はロックバンドのジェファーソン・エアプレインによる楽曲。本作の公開から54年前に発表された曲だが、本作の重要な要素でもある「不思議の国のアリス」を題材にしている。『マトリックス』にも『マトリックス レザレクションズ』にも、この曲のタイトルである「白いウサギ」が登場する。更に、「ホワイト・ラビット」の歌詞では「一つのピルはあなたを巨大化させ、もう一つのピルはあなたを小さくする」「アリスに聞いてみなさい、彼女は知っている」と歌われている。
また、ジェファーソン・エアプレインのボーカルであるグレイス・スリックは、1965年にサンフランシスコで“マトリックス”という名のクラブをオープンしている。サンフランシスコといえば、本作『マトリックス レザレクションズ』の舞台となっている場所でもある。
「マトリックス」との不思議な縁を持つジェファーソン・エアプレイン「ホワイト・ラビット」は、MP3で配信されている。
18年ぶりの新作映画
映画『マトリックス レザレクションズ』は、2003年に公開された映画『マトリックス レボリューションズ』以来となるシリーズ最新作。ウォシャウスキー姉妹の姉、ラナ・ウォシャウスキー監督が指揮をとる。キアヌ・リーブス演じる中年ゲームデザイナーのトーマス・A・アンダーソンは、幻覚症状に悩まされながら、セラピストの治療を受ける生活を送っていた。
かつて『マトリックス』(1999) で描かれたネオの伝説はただの夢だったのだろうか。トーマスの前に現れる新たな姿のモーフィアスとスミスは、どのような意味を持っているのか。ラナ・ウォシャウスキー監督が仕掛ける新たな「マトリックス」の世界を目撃しよう。
映画『マトリックス レザレクションズ』は2021年12月17日(金) より日本公開。
「マトリックス」トリロジーの4K ULTRA HD + Blu-rayボックスセットは発売中。
【ネタバレ注意!】エンディングとポストクレジットシーンの解説&考察はこちらから。
ストーリーとメッセージの解説&考察はこちらの記事で。
新たにスミス役を演じたジョナサン・グロフの撮影秘話はこちらから。