『トロン3』は生きている
1982年に公開され、革新的な映像で人気を集めたSF映画『トロン』の最新作がついに動き出した。2010年に公開された28年ぶりの続編『トロン:レガシー』に続く、シリーズ第3弾『トロン:アレス(原題:Tron: Ares)』について、ディズニー・スタジオは2023年8月にバンクーバーで制作を開始することを視野に入れているという。米Deadlineが報じた。内容は『トロン:レガシー』から繋がるものになり、ジャレッド・レトが主演を務める。
「トロン」の第3弾については、2015年に製作決定が報じられ、同年に撮影を開始するとしていたが撮影開始直前に中止となった経緯がある。『トロン:レガシー』の主演を務めたギャレッド・ヘドランドは後にその理由を、同じくディズニーの実写SF映画である『トゥモローランド』(2015)の興行的失敗によるものと発言している。
2017年には『トロン:レガシー』のジョセフ・コシンスキー監督が『トロン3』の企画がまだ生きていることを認め、DC映画のジョーカー役や『モービウス』(2022) での主演で知られるジャレッド・レトが主演を務めると報じられた。2020年にはディズニー幹部が計画は生きていると発言した他、2022年3月には米ScreenRantでジャレッド・レト自身が「私は『トロン』のスーパーファンで、ディズニーの素晴らしいパートナー達と一生懸命取り組んでいますよ」と話し、出演を認めていた。
『トロン』はゲームの開発者ケヴィン・フリンがコンピュータの世界へと送り込まれてしまい、MCPが支配するディストピア世界を冒険するという物語。全面的にCGを導入した世界初の映画として注目を集めた。『トロン:レガシー』ではケヴィン・フリンの息子のサム・フリンが失踪した父からのメッセージを受け取りコンピュータ世界へと入っていく物語が描かれている。
第3弾となる『トロン:アレス』の監督には、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(2017)『マレフィセント2』(2019)のヨアヒム・ローニング監督がディズニーと交渉を行なっているという。同監督はデイジー・リドリー主演で2023年配信が見込まれているDisney+映画『ヤングウーマン・アンド・ザ・シー(原題)』の監督も務めており、『トロン:アレス』も手掛ければディズニー作品は4作目ということになる。
また、ジャレッド・レトは2023年公開のディズニー映画『ホーンテッドマンション』にもハットボックスゴースト役で出演する予定。ディズニーが信頼を置く監督・主演の陣営となりそうだ。脚本は『エラゴン 遺志を継ぐ者』(2006)のジェシー・ウィグトウが担当する。
なお、副題の「アレス」はギリシャ神話の神の名前で、アレスはゼウスとヘラの息子にあたる戦いを司る神である。一体どんな物語になるのだろうか。SF映画に映像革命を起こした「トロン」シリーズの最新作に期待しよう。
「トロン」シリーズはオリジナル版と続編『トロン:レガシー』がブルーレイで発売中。
Source
Deadline / ScreenRant
ジャレッド・レトは映画『モービウス』で減量後に30キロ増量するという役作りに挑戦している。詳しくはこちらから。
「猿の惑星」最新作の情報はこちらから。