『ファー・フロム・ホーム』ゼンデイヤはMJをどう生まれ変わらせたか

ライター

『ファー・フロム・ホーム』人気を牽引したゼンデイヤ

世界興収4位に

MCU最新作『スパイダーマン: ファー・フロム・ホーム』が予想通りの大ヒットを記録している。全米で公開から二週連続首位を獲得し、早くも全世界の年間興行収入で『アベンジャーズ/エンドゲーム』『キャプテン・マーベル』『アラジン』に続く第4位にランクインした。

 

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独特のヒロイン像

この大ヒットを牽引しているのが、MJことミシェル・ジョーンズを演じたゼンデイヤ人気だ。前作『スパイダーマン: ホームカミング』では、ナードで一匹オオカミな脇役に徹していたが、『ファー・フロム・ホーム』では主人公ピーター・パーカーとのロマンスが描かれた。ゼンデイヤは“MJ”という歴史あるヒロインキャラクターを演じることになったが、前作のヒロインであるリズ・トゥームスのような分かりやすいヒロイン像ではなく、根暗で独特の魅力を持つ新たなヒロイン像を築きあげた。

 

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*Never* doing that again. 🕸️ #SpiderManFarFromHome

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複雑な女性キャラクター

ゼンデイヤはMJを、知的でありながらも自己表現が苦手な16歳の少女として生まれ変わらせた。決してステレオタイプなヒロインキャラクターに押しとどめてしまわず、近年主流になりつつある「強いヒロインキャラクター」という枠組みからも外れる独自の路線だ。SF作家のチェーリー・ジェーン・アンダースは、フィクション作品で「強い女性キャラ」だけでなく「複雑な女性キャラクター」を描くよう呼びかけているが、ゼンデイヤが『スパイダーマン: ファー・フロム・ホーム 』で演じたMJは、まさにそうした複雑さの中に魅力を持ったキャラクターであった。

フェミニストであることを公言

 

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Thank you sun

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『ファー・フロム・ホーム 』で新たなヒロイン像を提示したゼンデイヤだが、その演技の根底には、確固たる信念が存在する。ゼンデイヤはかねてよりフェミニストであることを公言してきた。2015年、ゼンデイヤが19歳の頃にはFlare誌に以下のように語っている。

私にとってフェミニストとは、その他の人の力と同じくらい、女性の力を信じている人のことです。それが平等で公正であるということであり、だからこそ、そこに加わる意義があるのだと思っています。

ゼンデイヤは、積極的にチャリティに取り組み、演技においてもステレオタイプな役柄を拒否することで、世界を少しずつ前進させてきた。実写版『リトル・マーメイド』の主演に黒人歌手のハリー・ベイリーが抜擢された際には、誹謗中傷が溢れる中で明確にこの配役への支持を表明した。

進化するゼンデイヤ

ゼンデイヤはその姿勢をアップデートし続けている。
2017年、21歳になったゼンデイヤは、より力強くELLE誌にこう語った。

毎日、私たちは新しい出来事に直面して、正さないといけない問題を抱えているように感じます。それは辛いことで、恐ろしいことでもあります。でも、一歩ずつ前進し、恐れないことが重要だと思います。行動を起こすことを恐れてはいけません。

2019年、22歳のゼンデイヤは、自戒の念と向上心を持ってこう語っている。

活動家と呼ばれることは嬉しいけれど、もっとできると思うんです。他の人たちがやっているように。その肩書きにふさわしくなれるように、もっと努力できる。

確固たる信念を持ち、世界と自分自身を前進させる覚悟を持って演技に臨むゼンデイヤ。彼女が演じたからこそ、『スパイダーマン: ファー・フロム・ホーム』のMJは、より個性的なヒロインとして生まれ変わることができた。MCU版「スパイダーマン」シリーズで、ゼンデイヤ演じるMJは今後どのような活躍を見せてくれるのだろうか。

『スパイダーマン: ファー・フロム・ホーム』は2019年6月28日(金)より全国で公開。

ゼンデイヤは、2020年公開が予定されているSF映画『デューン/砂の惑星』(1984) のリブート版に出演する予定。

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© & ™ 2019 MARVEL. ©2019 CTMG.
– Source –
ELLE / ELLE / Flare

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