「2024年に会いましょう!! 」
2023年末からパラマウントとの合併などの話で揉めているワーナー・ブラザーズ・ディスカバリー。ワーナー・ブラザーズ・ディスカバリーはワーナー・ブラザーズとディスカバリーが合併した企業だが、合併後、節税対策を理由に『バットガール(原題:Batgirl)』がお蔵入りするなど、問題も多かった。そのお蔵入りされた映画の1つである『コヨーテVSアクメ(原題:Coyote vs ACME)』のファーストルックが公開された。
See ya in 2024!! 🦊🪧🧲🧨💣💥 #CoyoteVsACME pic.twitter.com/5jaGQyLdiJ
— Eric Bauza (@bauzilla) December 31, 2023
ファーストルックを公開したのは、ワイリー・E・コヨーテも登場する「ルーニー・テューンズ・ショー」シリーズでバッグス・バニー、ダフィー・ダック、トゥイーティー、マービン・ザ・マーシャン、ウッディー・ウッドペッカーなどの様々なキャラクターを演じるエリック・バウザだ。エリック・バウザはファーストルックの画像と共に「2024年に会いましょう!! 」という文章を投稿した。このことから『コヨーテVSアクメ』は2024年に公開されると思われる。
『コヨーテVSアクメ』は「オオミチバシリドリのロード・ランナーを食べようとアクメ社の罠を使ってきたワイリー・E・コヨーテが、度重なる罠の失敗を受けてアクメ社を訴える」という1990年にニューヨーカー誌に掲載されたイアン・フレイジャーのジョーク記事をもとにした実写とCGアニメーションのハイブリット映画だ。
試写会での『コヨーテVSアクメ』の評価は高かったが、税金を理由にお蔵入りとされた。これには制作陣も不義理に感じ、映画スタッフは撮影時のメイキングを一時公開していた。監督であるデイブ・グリーンも自身をワイリー・E・コヨーテになぞらえて「しかし、ワイリー・E・コヨーテの精神では、立ち直りと粘り強さが勝利します」とコメントした。
その後、映画関係者からも高い評価を受けたことと、『バットガール』のお蔵入りに関する人種差別疑惑による炎上から1年も経たずに『コヨーテVSアクメ』のお蔵入りが起きたことで、ワーナー・ブラザーズ・ディスカバリーの映画製作者に対する姿勢と合わせて『コヨーテVSアクメ』の一方的なお蔵入りは問題視された。
それらを受けてか、ワーナー・ブラザーズ・ディスカバリーは『コヨーテVSアクメ』は公開されることになった。しかし、ワーナー・ブラザーズ・ディスカバリーが劇場などで公開するのではなく、ワーナー・ブラザーズ・ディスカバリーがAmazonプライムビデオやApple TV+、Netflixに権利を販売する形で公開されることになった。
2024年最初の投稿でエリック・バウザが「2024年に会いましょう!! 」と投稿したということは、『コヨーテVSアクメ』の権利をAmazonプライムビデオやApple TV+、Netflixのいずれかが既に獲得したということかもしれない。
試写会や映画関係者からも評価の高い『コヨーテVSアクメ』。この『コヨーテVSアクメ』の公開が決まれば、『バットガール』や『スクーブ!(原題:Scoob!)』といった節税対策という名目でお蔵入りなった映画の公開もあり得るかもしれない。今後の『コヨーテVSアクメ』の動向に注目していきたい。
Source
Eric Bauza X
『コヨーテVSアクメ』のお蔵入り騒動の経緯と捜査のメスが入ったことはこちらから。
『バットガール』のお蔵入り騒動についての解説はこちらの記事で。
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