『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』に意外な小ネタ
映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』が2022年11月11日(金) より劇場で公開。『ブラックパンサー』(2018) に続くシリーズ最新作で、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018) と『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) を経た後のワカンダ王国の姿が描かれる。
様々なサプライズが待っていた本作だが、実はアントマンに関連する小ネタも用意されていた。アントマンといえば2023年2月17日(金) にシリーズ最新作となる『アントマン&ワスプ:クアントマニア』が日米で同時公開される。同作にも繋がりうる小ネタは一体どのような内容だったのだろうか。
以下の内容は、映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の小ネタに関するネタバレを含みます。
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』にスコット・ラングの名前が
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』でアントマンの小ネタが見られたのはCNNがワカンダについて報じている場面。CNNでアンダーソン・クーパーがニュースを紹介する場面である。アンダーソン・クーパーは本物のCNNアンカーで、2016年にオープンのセクシャルマイノリティで初めて大統領選挙討論会の司会を務めた人物でもある。
このシーンでは、実はテロップには「スコット・ラング、自伝『ルックアウト・フォー・ザ・リトルガイ』のツアーを継続」と表示されている。アントマンことスコット・ラングが自伝を出し、それを宣伝するツアーを実施していることが明かされているのだ。
スコット・ラングは『エンドゲーム』で人類を復活させる“タイム泥棒作戦”のきっかけを作る活躍を見せ、サノス戦を生き残ったアベンジャーズの一人となった。そして、MCUフェーズ4でスコットの名前が挙げられるのはこれが初めてではない。
フェーズ4のアントマン
ドラマ『ミズ・マーベル』(2022) 第1話では、「This Powered Life」というメディアのポッドキャストでスコット・ラングが話した内容を、カマラ・カーンがキャプテン・マーベルに関する考察のソースにしていた。サノスとの戦いを目撃した数少ない人物の一人だからだ。
さらに、ドラマ『ホークアイ』(2021) では映画『アベンジャーズ』(2012) を舞台にした劇中劇のミュージカルが披露されたが、ここにもアントマンが登場している。本来の歴史ではアントマンはそこにいなかったはずだが、数少ない現役アベンジャーズだからか、アントマンは世間から妙に持ち上げられている状況のようだ。
『クアントマニア』につながる?
『ワカンダ・フォーエバー』におけるスコット・ラングが自伝ツアーを続けるというニュースについて注目したい点は、舞台となった時期だ。『ワカンダ・フォーエバー』の舞台は『インフィニティ・ウォー』のラストである2018年から6年以上経過していることが明らかになっており、2025年の春先頃の時期だと思われる。つまりその時期にもスコット・ラングは無事に興行を続けているということだ。
『アントマン&ワスプ:クアントマニア』では、サノスに続くMCUの強大なヴィランとなる征服者カーンがアントマンに対峙することになる。しかも、予告を見る限りスコットはまた量子世界に行ってしまうようで、そもそも帰って来られるのかということも焦点になる。
仮に『ワカンダ・フォーエバー』が時系列的に『アントマン&ワスプ:クアントマニア』よりも後の話であれば、スコットは無事に脱出して人気者のままということになる。逆にスコットが『クアントマニア』で無事でいられないということであれば、『ワカンダ・フォーエバー』は『クアントマニア』よりも前の話ということになる。
描かれるのはかなり未来のアントマンなのか、それともカーンを出し抜いた華麗な脱出劇なのか。フェーズ4の映画作品は『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』で幕を閉じたが、フェーズ5の幕開けとなる『アントマン&ワスプ:クアントマニア』で描かれる物語に期待しよう。
映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』は2023年2月17日(金) 公開。
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』が2022年11月11日(金) より劇場で公開中。
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のサントラは配信中&CDも発売中。
アナログレコード版は2023年2月3日(金)発売予定で予約受付中。
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