実写版『ONE PIECE』はアニメとは違う? 原作1,000話以上を視聴した撮影監督が実写化について語る | VG+ (バゴプラ)

実写版『ONE PIECE』はアニメとは違う? 原作1,000話以上を視聴した撮影監督が実写化について語る

(C) 尾田栄一郎/集英社

実写版『ONE PIECE』撮影終了

尾田栄一郎の世界的人気漫画『ONE PIECE』(1997-) を実写化するNetflixドラマ『ONE PIECE』は、2022年8月22日に撮影が終了。脚本を担当したマット・オーウェンズは自身のInstagramで「才能溢れるキャストと働き者のクルーが本当に驚くべきものを作ってくれました」と報告した。

そんな中、撮影監督のニコル・ハーシュ・ウィテカーが米The Filmmaker’s Academyのインタビューに答え、実写版『ONE PIECE』の裏側を語っている。このインタビューによると、ニコル・ハーシュ・ウィテカーは、撮影クルーと共に制作開始の6週間前に撮影が行われる南アフリカのケープタウンに入ったという。

通常、撮影監督は制作開始前には一人で準備を進めるが、スタジオ側は6週間も前に撮影クルーを現地入りさせたというのだ。それでも、撮影監督のニコル・ハーシュ・ウィテカーは更にその3ヶ月前から照明やカメラの調整を行い、より良い撮影方法を考えていたという。『ONE PIECE』実写化にかける思いが伝わるエピソードだ。

原作アニメは1,000話以上を視聴

更に、The Filmmaker’s Academyによると、ニコル・ハーシュ・ウィテカー撮影監督は原作『ONE PIECE』のアニメ版を1,000話以上視聴したという。アニメ1,000話というと、日本で2021年11月21日に放送されたワノ国編の「圧倒的戦力!麦わらの一味集結」。

ドラマ版は2022年1月31日に撮影を開始しているので、信憑性のある数字だ。また、ニコル・ハーシュ・ウィテカーは漫画版も息子に読み聞かせており、以前から原作に親しんでいたそうだ。

一方で、ショーランナーを務めたマット・オーウェンズと撮影監督のニコル・ハーシュ・ウィテカーは、本作をただの「アニメのコピー」ではなく、独立した作品にしたいと考えていたという。メディアが変われば別物になるのは致し方ないこと。いかにそのメディアに適した形でアダプテーション(適応)できるかということが焦点になる。ニコル・ハーシュ・ウィテカーはこう語っている。

ファンの皆さんと批評家は常に存在しています。全ての人を満足させることはできませんが、その根底にあって、最も重要なものはストーリーです。ストーリーがなければ、あるいはストーリーが視聴者のハートを掴めなければ、何をやっても同じことです。新しい視聴者が増え、皆さんが本作を魅力的で面白いと思ってくれることを願うばかりです。

実写版『ONE PIECE』においても、そのストーリーが作品の根底にあると話すニコル・ハーシュ・ウィテカー。世界中にファンを持ち、四半世紀以上の歴史を持つ『ONE PIECE』はどのように実写化されるのか。配信開始を楽しみに待とう。

実写ドラマ版『ONE PIECE』はNetflixで全10話を独占配信。

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Source
The Filmmaker’s Academy

実写版キャスト20名のまとめはこちらから。

【ネタバレ注意】『ONE PIECE FILM RED』ラストの解説はこちらの記事で。

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