N・K・ジェミシン作品がドラマ化へ
SF最高賞のヒューゴー賞三連覇を達成したことで知られるN・K・ジェミシンのThe Inheritanceトリロジーが、テレビドラマ化に向けて動き出したようだ。米Deadlineが報じている。The Inheritanceトリロジーのドラマ化オプションを獲得したのは、サーチライト・テレビジョン (旧フォックス)。ジェイダ・ピンケット・スミスとウィル・スミスが創設したWestbrook Studiosが製作に加わり、壮大な規模のファンタジードラマ化を目指すという。
The Inheritanceトリロジーの原作は、Orbit Booksから第1作目『The Hundred Thousand Kingdoms』、第2作目『The Broken Kingdoms』、第3作目『The Kingdom of Gods』が発売されている。日本では第1作目が『空の都の神々は』として、第2作目が『世界樹の影の都』として、佐田千織による翻訳でハヤカワ文庫FTから刊行された。第3作目は未訳となっている。
『空の都の神々は』は、日本で2011年のセンス・オブ・ジェンダー賞海外部門で大賞を受賞。米タイム誌では「ベスト・ファンタジー・ブック・オブ・オール・タイム」の100冊に選ばれた。
なお、N・K・ジェミシンがヒューゴー賞三連覇を達成した《破壊された地球》三部作もドラマ化が進んでいる。日本では第1作目『第五の季節』が小野田和子による翻訳で東京創元社から2020年に刊行されたばかり。2021年には第2作目の『オベリスクの門』が刊行される。
The Inheritanceトリロジーのドラマ化を機に、N・K・ジェミシン作品が更に翻訳されることにも期待しよう。
Source
Deadline