女性宇宙飛行士にスポットライト Appleの歴史改変SFドラマ『フォー・オール・マンカインド』の新トレーラーが公開

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SFドラマ『フォー・オール・マンカインド』のトレーラーが公開

Apple TV+で独占配信される歴史改変SFドラマ『フォー・オール・マンカインド (原題: For All Mankind)』の新トレーラーが公開された。2019年6月に開発者向けカンファレンス WWDC19 で公開された最初のトレーラーでは、1960年代にソ連がアメリカよりも先に月に到達し、新聞には「RED MOON」=「赤い月」との見出しが躍るという驚きの設定が明らかになっていた。

※以下は6月に公開されたトレーラー。

女性宇宙飛行士たちの姿を描く

今回公開された『フォー・オール・マンカインド』の新トレーラーでは、月面着陸でソ連に先を越されたアメリカのニクソン大統領が女性の宇宙飛行士を月に送ることを決断した様子が描かれている。「誰か、大統領に女性の宇宙飛行士は存在しないと教えてやってくれ」というセリフもこぼれるが、エアロスミスの名曲「Dream On」(1973) をバックに、宇宙飛行士を目指す一人一人の女性の姿が映し出されていく。

歴史改変SFの系譜に加わるか

『フォー・オール・マンカインド』は、アメリカが宇宙競争に敗れることで女性たちの夢が叶い始めるという、ある意味皮肉な設定だが、火星探査や土星探査の計画が次々に進められるなど、宇宙開発そのものも史実とは異なる展開が見られる。

史実にはなかった大きな事件が起きたことで女性たちにスポットライトが当たる『フォー・オール・マンカインド』の設定は、SF最高賞の一つであるヒューゴー賞で2019年の長編小説部門を受賞したメアリ・ロビネット・コワルの『The Calculating Stars』(2018) を想起させる設定でもある。また、世界的にも高い評価を受ける よしながふみ の漫画『大奥』(2004-) も、歴史改変SFで女性が社会において主体的な役割を果たす作品の代表的な例といえる。

近年アメリカでは、抑圧によって紡ぎ出すことが叶わなかった“IF”の歴史を描き直すマイノリティSFが人気を集めている。『フォー・オール・マンカインド』はこれらの歴史改変SFの系譜に加わることになるのだろうか。

豪華出演者が揃う

『フォー・オール・マンカインド』の製作を手がけるのは「スター・トレック」シリーズ、『フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ』(2017-2018) を手がけたロナルド・D・ムーア。出演者はAmazonドラマ『ザ・ボーイズ』(2019-) でベッカ・ブッチャー役を演じたシャンテル・ヴァンサンテン、ドラマ『アウトキャスト』(2016-2017) でメーガン・ホルターを演じたレン・シュミット、リブート版『ロボコップ』(2014) やNetflixドラマ『オルタード・カーボン』(2018-) のシーズン1で主演を務めたヨエル・キナマンら。

出演者が豪華なだけでなく、『フォー・オール・マンカインド』の第一弾のトレーラーは、WWDC19で Apple CEOのティム・クック自らが紹介している。冷戦時代を舞台にした戦争モノとの噂もあった同作だったが、結果的には女性宇宙飛行士たちにスポットライトを当てる歴史改変SFとして公開されるようだ。果たして、『フォー・オール・マンカインド』はAppleオリジナルのSFドラマとしてどのような評価を受けるのか。

『フォー・オール・マンカインド』はApple TV+で2019年11月1日(金)より配信開始。

『フォー・オール・マンカインド』視聴ページ (Apple TV+)

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