『SUPER SHIRO』 総監督に湯浅政明
シロがスーパーヒーローに!?
3日、アニメ『クレヨンしんちゃん』(1992-)の飼い犬として知られる“シロ”を主人公としたアニメ『SUPER SHIRO』の制作が発表された。ごくごく普通の犬だと思われていたシロが、実は世界を守るスーパーヒーローだったという設定で物語が展開される。
アニメーションを手がけるのは『夜は短し歩けよ乙女』(2017)、『DEVILMAN crybaby』(2018)などで知られるサイエンスSALU。総監督は過去に「クレヨンしんちゃん」シリーズの制作に携わっていた湯浅政明監督が務める。
#SUPERSHIRO 情報解禁
「クレヨンしんちゃん」でお馴染み
あの”シロ”がスーパーヒーローに!『SUPER SHIRO』
総監督:湯浅政明
チーフディレクター:霜山朋久
脚本:うえのきみこ
アニメーション制作:サイエンスSARU鋭意制作中です。お楽しみに☆彡#サイエンスSARU #ScienceSARU pic.twitter.com/DJiXk56uQz
— サイエンスSARU (@sciencesaru) 2019年2月3日
チーフディレクターは霜山朋久
湯浅政明監督は以前、2010年から2012年に『クレヨンしんちゃん』内で放送されたミニコーナー「SHIN-MEN」の監督を務めている。この時は、しんちゃんに似たスーパーヒーロー達が活躍するスーパー戦隊風のSFコメディに仕上がっていた。
『SUPER SHIRO』では、『屍者の帝国』(2015)、『DEVILMAN crybaby』にも携わった霜山朋久がチーフディレクターに就任、「クレヨンしんちゃん」シリーズの脚本を務めてきたうえのきみこが脚本を手がける。一体どのような作品に仕上がるのだろうか。
海外はどう報じた?
漫画『クレヨンしんちゃん』(1990-2010) の連載開始から30年が経とうというタイミングでの新展開。公式サイトでは「世界を目指すぜ、ベイベー!」と掲げられており、海外展開も示唆されている。では、海外では今回のニュースはどのように報じられたのだろうか。
北米最大のアニメニュースサイトであるANIME NEWS NETWORKは、「Devilman Crybaby Director Masaaki Yuasa Reveals Crayon Shin-chan Spinoff Anime Super Shiro」と題して、今回のニュースを報じた。「Devilman Crybaby」と「Masaaki Yuasa」を強調したタイトルの付け方だ。ANIME NEWS NETWORKのタイ語版、DEXclub.comでも「พบยอดสุนัขฮีโร่ Super Shiro ภาคแยกของ เครยอนชินจัง ที่ได้ผู้กำกับ Devilman Crybaby มาคุมงาน」と、タイトルに「Devilman Crybaby」の文字が踊っている。
『クレヨンしんちゃん』が高い人気を誇るスペインでは、人気カルチャーサイトAreajugonesが、「El director de Devilman Crybaby anuncia “Super Shiro”, un spin-off de Shin Chan centrado en Nevado」と題して一報を打っている。
イタリアのEveryeyeは、「CRAYON SHIN-CHAN, IL REGISTA DI DEVILMAN CRYBABY DIRIGERÀ UNO SPIN-OFF ANIMATO SU SHIRO」、インドネシアのMedia Formasiも「Sutradara Devilman Crybaby Akan Membuat Spin-Off Crayon Shin-chan」と、やはり『DEVILAMN crybaby』監督が手がける作品であることを強調した。
いずれも「Shin-chan」(現地語も含む) と「Devilman Crybaby」をタイトルに挿入していることから、海外での両作品の人気の高さがうかがえる。『クレヨンしんちゃん』は海外で長年愛されてきたが、2018年に公開されたばかりの『DEVILMAN crybaby』も、巨大アニメ配信サイトのクランチロールが主催する“アニメアワード 2019”で、7部門ノミネートを果たしている。
SNS上では、湯浅政明監督が「クレヨンしんちゃん」シリーズに携わっていたことを知らなかったという海外アニメファンの声も見られる。『DEVILMAN crybaby』と『クレヨンしんちゃん』という意外な組み合わせに驚きもあるようだ。湯浅監督率いるサイエンスSARUが、どのようにシロを“スーパーヒーロー”として生まれ変わらせるのか——世界中が注目している。