『DEVILMAN crybaby』飛鳥了に再びスポットライト 米FANDOMで「2018年アニメの最も非道な行為」に選出 | VG+ (バゴプラ)

『DEVILMAN crybaby』飛鳥了に再びスポットライト 米FANDOMで「2018年アニメの最も非道な行為」に選出

via: ©Go Nagai-Devilman Crybaby Project

飛鳥了が「2018年アニメにおける最も非道な行為トップ5」に選出

世界最大級のファンコミュニティサイト、米FANDOMで、「2018年アニメにおける最も非道な行為トップ5」と題した記事が公開された。この特集は、アニメに登場したキャラクターの、時に主人公が乗り越えることも困難に思えるほどの謀略や暴挙にスポットライトを当てたもの。FANDOMのファン・トリビューターによる選出だが、この特集に晴れて(?)選ばれたのが、『DEVILMAN crybaby』(2018)の飛鳥了だ。

 

ネタバレ注意
以下の内容は、アニメ『DEVILMAN crybaby』の内容に関するネタバレを含みます。

飛鳥了の存在が生んだ「最も非情な物語」

『DEVILMAN crybaby』から”最も非道な行為”として選出されたのは、「飛鳥了による支配」。同作における飛鳥了の位置付けについて、以下のように紹介されている。

『DEVILMAN crybaby』は、そのクリエイティブなアニメーションスタイルから驚嘆すべき音楽に至るまで、インターネットに旋風を巻き起こし、あっという間にヒット作となった。だが、それだけではない——その中心に立つ卑劣なキャラクターによって、同作は最も非情な物語の一つとなった。

飛鳥了の存在自体が、『DEVILMAN crybaby』の物語の方向性を決定付けたということだ。同作において飛鳥了が果たした役割については、以下の記事に詳しい。

2018年に改めてスポットライト

FANDOMの記事では、飛鳥が「より残虐な行為に及ぶほどに、彼の目的に近づいていった」ことを紹介。更に、「飛鳥は彼の友人 (不動明) を心から気にかけていたが、彼はそうした感情までも自分の目的の為に利用した」としている。
だが、原作の『デビルマン』(1972)は約45年前の作品であり、今回の『DEVILMAN crybaby』は、初めて原作に忠実なストーリーでアニメ化された作品だ。2018年に改めて「最も非道な行為」として紹介された理由はどこにあるのだろうか。

2018年版 飛鳥了がとった手法

同記事では、その”非道さ”について、以下のように紹介されている。

最も恐ろしい行為は、飛鳥が友人の不動明を含む世界中の人々を支配した方法だ。飛鳥がデーモンたちの動画をネット上に公開した時、世界中で暴動が起きたのである。

そう、2018年版の飛鳥了は、”ネットに動画をアップする”という方法で世界中を混乱に巻き込んだのだ。原作の誕生から45年の時が経ち、世界の”空白地帯”は極端に狭まり、あっという間に情報が拡散する時代が訪れた。現代に蘇った飛鳥了は、カラーテレビが普及し始めた1970年代にテレビ放送を利用したように、誰もが常時インターネットに接続されている2018年においては、ネットメディアを活用して”最悪の事態”を呼び起こしたのだ。

裏を返せば、1972年に登場した飛鳥了は、2018年になっても活躍の舞台が用意されていたということである。ツールは変われど、物語の結末は変わらなかった。飛鳥了が”非道”であり続けられるということは、同時に、私たち人間が“変わっていない”ということをも意味している——今回の選出は、そんな事実を思い起こさせてくれるものであった。

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Source
FANDOM

VG+編集部

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