『アナと雪の女王3』は2027年11月公開
2013年に公開され、全世界興収12億ドル超の大ヒットを記録した映画『アナと雪の女王』の最新作は2027年公開を予定している。2024年2月に開催された米ウォルト・ディズニー社の決算報告会にて2026年の公開が予告されていたが、ハリウッドでの大規模ストライキを経て2024年8月に2027年11月24日米公開となることがアナウンスされている。
『アナと雪の女王』は2編のスピンオフ短編が公開された後、2019年に6年ぶりの続編となる『アナと雪の女王2』が公開。『アナと雪の女王3(原題:Frozen 3)』が2027年に公開されれば8年ぶりの新作となり、「アナと雪の女王」フランチャイズは10年超を跨いだロングヒット作品になる。
監督は前2作のジェニファー・リー
2024年9月にはディズニー公式が、前2作でクリス・バックと共に共同監督を務めたジェニファー・リー監督が『アナと雪の女王3』の監督を務めることを発表した。ジェニファー・リーはディズニー制作部門のトップであるCCOを務めてきたが、『アナと雪の女王3』の制作に注力するため同役職を降りている。
ファンイベントのD23で公開されたコンセプトアートによると、『アナと雪の女王3』には、少なくともエルサとアナ、そして雪だるまのオラフが登場することが見込まれている。
「アナと雪の女王」のプロデューサーであるピーター・デル・ヴェッチョは、2023年12月に『アナと雪の女王3』について米The Directに以下のように語っていた。
続編を作るのは、語るに足りると感じられるストーリーがあると信じられる場合だけです。私は今『ウィッシュ』に注力しています。これもとてもエキサイティングな作品です。世間にオープンになっていることについてなら、なんでも話すことができますが、まだそれ(『アナと雪の女王3』)については何も言ってません。全ては憶測ですが、でも素晴らしいものになると信じていますよ。
『アナと雪の女王3』は2022年のディズニーの決算報告会で制作中であることが明かされていた。また、2023年11月にはCEOのボブ・アイガーが『アナと雪の女王4』の制作にも取り掛かっていることを明かしている。『アナと雪の女王3』の監督と公開日が決定したということは、ピーター・デル・ヴェッチョの言う「語るに足りる」物語がすでに存在しているということだろう。
ディズニーからは、『モアナと伝説の海2』の続編が2024年11月、2024年12月に“超実写版”『ライオキング:ムファサ』、実写版『白雪姫』が2025年3月、実写版『リロ&スティッチ』が2025年5月、『ズートピア2』が11月に米国で公開される。2026年公開の『アナと雪の女王3』と合わせて、人気シリーズの続編と実写版を相次いで投入されることになる。
ウォルト・ディズニー社をめぐっては、イスラエルのパレスチナ侵攻に際してイスラエルへの支援のみを発表し、強い批判を受けた。100周年記念作品の映画『ウィッシュ』の公開時にはボイコットの呼びかけが行われ、結果的に『ウィッシュ』の世界興収は全世界でおよそ2億5,500万ドルで、米Deadlineは1億3,100万ドルの赤字が出たと分析している。
『ウィッシュ』ではイスラエル批判とも取れる内容のストーリーが描かれたが、今後のディズニーは「語るに足りる物語」を「語るに足りる会社」であれるだろうか。『アナと雪の女王3』についての続報とともに注視していこう。
映画『アナと雪の女王3(原題:Frozen3)』は2027年11月24日米公開予定。
『アナと雪の女王』はMovieNEXとサントラが発売中。
Source
The Direct / Deadline
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