「アニメはシネマでありメディア」ギレルモ・デル・トロ監督が『ピノッキオ』のゴールデングローブ受賞でスピーチ | VG+ (バゴプラ)

「アニメはシネマでありメディア」ギレルモ・デル・トロ監督が『ピノッキオ』のゴールデングローブ受賞でスピーチ

Netflix

『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』がゴールデン・グローブ受賞

米時間2023年1月10日(火)、第80回ゴールデングローブ賞の結果が発表され、ギレルモ・デル・トロ監督の『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』がアニメ映画賞を受賞した。アニメ映画部門は日本から湯浅政明監督の『犬王』がノミネートされ、注目を集めていた。

『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』は、カルロ・コッローディの児童文学『ピノッキオの冒険』(1881-1882)を原作にしたストップモーションアニメ映画。SF怪獣映画『パシフィック・リム』(2013)や、第90回アカデミー作品賞受賞作『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)などを手掛けてきたデル・トロ監督の最新作で、Netflixで2022年11月に配信を開始した。

ゴールデングローブ賞アニメ映画賞では、ここ二年は『ソウルフル・ワールド』『ミラベルと魔法だらけの家』と、ディズニー・ピクサーの受賞が続いていた。『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』は、劇場公開ではない配信作品としては初めて同賞を受賞した。

ギレルモ・デル・トロ監督のスピーチに注目

注目はギレルモ・デル・トロ監督のスピーチだ。デル・トロ監督は、受賞発表後に登壇するとこう語った。

映画(シネマ)にとっては素晴らしい一年になりました。野心に溢れ、驚くような作品と対策が目白押しでしたね。それはつまり、アニメーションにとっても素晴らしい一年だったということです。なぜならアニメーションは映画(シネマ)だからです。子どものためのジャンルではありません。メディアなのです。

このスピーチには会場から拍手が起き、デル・トロ監督は「私たちは、命・喪失・帰属の物語に、命・美・真実を与えました」と本作のスタッフを労った。デル・トロ監督のゴールデングローブ賞受賞は『シェイプ・オブ・ウォーター』での監督賞に続く二度目。実写とアニメ作品の両方で同賞を受賞したことになる。

ギレルモ・デル・トロ監督は大のアニメファンとして知られ、押井守作品や永井豪作品、スタジオジブリ作品など、数多くのアニメに影響を受けている。『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』が配信されたNetflixでは、アニメ「トロールハンターズ」シリーズの製作総指揮を務めた。

デル・トロ監督は、2018年からは映画館チェーンと共同で、自身と同じメキシコ人のクリエイターを対象としたアニメキシコ奨学金を若いアニメーターに給付するなど、後進の育成にも取り組んでいる。

また、デル・トロ監督は、2018年のベネチア国際映画祭では、性別に基づく映画業界の賃金格差や、賞レースでの性別による候補者の偏りの解消を目指す“5050×2020”への支持を表明した。同時に、ステージ上で格差を指摘して中傷を受けたナタリー・ポートマンについて、「あの舞台は皆が思っていることを言う場所」と擁護している。メディアの注目が集まるイベントでメッセージを発信するスタンスは今も変わらない。

第80回ゴールデングローブ賞アニメ映画賞を受賞した『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』は、Netflixで独占配信中。

『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』

VG+編集部

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