ダークホースコミックスが贈る宇宙猫SF
『STREYED』シリーズが刊行へ
ダークホースコミックスによる新作コミックシリーズ『STRAYED』が、2019年8月に発売されることが分かった。なんとそのジャンルは“宇宙猫”。英語圏では“Space Cat=スペースキャット”と呼ばれるジャンルだ。「野良の」という意味の『STRAYED』というタイトルを冠したダークホースの新シリーズでは、9つの命を持つ猫のロウと、飼い主のキアラを中心とした物語が描かれる。
ICYMI: Hope for the galaxy rests in the paws of Lou, an astral-projecting cat in new creator-owned miniseries STRAYED: https://t.co/4fX7KoJODE
Creators: @carlosgiffoni, @juandoe, and @mattkrotzer. First issue variant by Dustin Ngyuen. pic.twitter.com/SNNrFgHPS8
— Dark Horse Comics (@DarkHorseComics) May 19, 2019
宇宙猫・ロウの物語
ダークホースが贈る新たなヒーローは、猫のロウだ。『STRAYED』の舞台となる世界では、軍需産業複合体が全人類を支配し、異星人の世界をも破壊しようとしている。何十億もの命と生活を守るため、そして愛と友情と人間らしさのために、ロウとキアラは戦う。
ミュージシャンとしても活動するベネズエラ出身のカルロス・ジフォニがコミック原作に初挑戦、「ファンタスティック・フォー」シリーズにも携わったホアン・ドウが絵を担当し、レタラー (文字組み) は『ハウス・オブ・フィアー』(2019) のマット・クロッツァーが務める。
ダークホースは、今回の発表の5日前にも『STRAYED』の主人公・ロウを題材とした迷い猫の画像を投稿していた。
Have you seen this cat?
Be on the lookout…
1/? @juandoe #DHreveal #Strayed pic.twitter.com/M9hc4mwpPZ
— Dark Horse Comics (@DarkHorseComics) May 13, 2019
アメコミ界に続々登場する宇宙猫
“宇宙猫” のジャンルでは、近年はイメージ・コミックスの『サーガ』(2012-) に登場した嘘を見抜く能力を持つ宇宙猫のライイング・キャットが人気を集めている。直近では、映画『キャプテン・マーベル』に登場した猫のグースが脚光を浴びた。
また、DCコミックスの「グリーン・ランタン」シリーズから派生した“レッド・ランタン”部隊には、宇宙猫のデクスターがメンバーに加わっている。
“宇宙猫” は定番にして王道、ゆえにコケることが許されないジャンルでもある。先日には、マーベル・DCとの激しいプラットフォーム競争を繰り広げるNetflixとの提携も発表したダークホース。同社作品の更なる映像化が予想されているが、『STRAYED』で宇宙猫のジャンルでも成功を収めることができるだろうか。
ダークホースの新シリーズ『STRAYED』は、米国で2019年8月14日に発売。全5巻の刊行を予定している。
Source
Dark Horse Comics