「はるこん2020+1」が川崎で開催
日本を代表するSFイベントの一つ「はるこん」が、2021年4月17日(土)から18日(日)にかけて2年ぶりに開催される。昨年4月に開催を予定していた「はるこん2020」は開催が延期されており、2021年の「はるこん」は「はるこん2020+1」と題して川崎市国際交流センターで開催されることになった。毎回「はるこん」の目玉企画になっている海外GOH(ゲスト・オブ・オナー)として、エリザベス・ベアがリモートで登壇。イラストレーターのシライシユウコがGoHとして出演する。
エリザベス・ベアはヒューゴー賞短編小説部門を受賞した「受け継ぐ者」や同中編小説部門を受賞した「ショゴス開花」などで知られる。日本では早川書房から《サイボーグ士官ジェニー・ケイシー》シリーズ (月岡小穂 訳)、東京創元社から『スチーム・ガール』(赤尾秀子 訳) が刊行されている。
シライシユウコは伊藤計劃の『ハーモニー』やS-Fマガジン編集部 編『アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー』などの装丁イラストで知られる。2020年には、第51回星雲賞でアート部門を受賞した。
また、国内の作家では勝山海百合、門田充宏、久永実木彦らが参加を表明している。勝山海百合は「待てば海路の日和あり」と題して、Kaguya Planetのインタビューでも触れられた自作の海外翻訳について語る。
「はるこん」は、日本で二度目のワールドコン(世界SF大会)の開催を目指すSFファン達が主催するコンベンション。SFを通じて、国や世代、ジャンルを超えた交流を広げていくことをテーマに掲げる。「はるこん」実行委員会は、日本SF大会や京都SFフェスティバル、文学フリマといったイベントで積極的な活動を続けている。