受賞者コメントが公開されましたら、改めてご案内いたします。
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第51回星雲賞各部門の受賞作品が決定
2020年8月22日(土)、第51回星雲賞の発表式が開催された。例年は日本SF大会内で受賞作の発表と授賞式が行われるが、第59回日本SF大会の開催が2021年3月に延期されたため、今回は初めてオンライン配信で受賞者が発表された。
星雲賞は日本で最も歴史が長いSF賞で、日本SF大会の参加者の投票によって受賞作品・受賞者が選ばれる。
注目の日本長編小説部門を受賞したのは小川一水の『天冥の標』。2019年に全10巻が完結した同作は、日本SF作家クラブが主催する日本SF大賞も受賞しており、星雲賞との二冠を達成した。
また、日本短編小説部門に菅浩江「不見の月」、海外長編部門に劉慈欣『三体』(翻訳: 大森望、 光吉さくら、ワン・チャイ、監修: 立原透耶)、海外短編部門にグレッグ・イーガン「不気味の谷」(翻訳: 山岸真)が選ばれている。
メディア部門には『彼方のアストラ』、コミック部門に『バビロンまでは何光年?』『ニンジャバットマン』の二作品、アート部門にシライシユウコ、ノンフィクション部門に宮崎哲弥「NHK 100分de名著『小松左京スペシャル 「神」なき時代の神話』」、自由部門『史上初のブラックホールの撮影』が選ばれた。
第51回星雲賞の授賞式は、2021年3月13日〜14日の第59回日本SF大会「F-CON」の会期中に開催される。ぜひこちらにも参加しよう。
第51回星雲賞 受賞作および受賞者
日本長編部門『天冥の標』小川一水 早川書房
全10巻(17冊)完結
書籍情報: 早川書房 ハヤカワ文庫JA
日本短編部門「不見の月」菅浩江 早川書房
書籍情報: 早川書房 単行本『不見の月 博物館惑星Ⅱ』収録
海外長編部門『三体』劉慈欣(りゅう・じきん) 早川書房
訳者: 大森望、 光吉さくら、ワン・チャイ
監修: 立原透耶
海外短編部門「不気味の谷」グレッグ・イーガン
訳者: 山岸真
書籍情報: ハヤカワ文庫SF『ビット・プレイヤー』収録
メディア部門『彼方のアストラ』監督: 安藤正臣 Lerche
原作: 篠原健太
コミック部門 (2作品)
『バビロンまでは何光年?』道満晴明 秋田書店
書籍情報: ヤングチャンピオン烈コミックス
『ニンジャバットマン』久正人 株式会社ヒーローズ
キャラクター・監修: DC COMICS
書籍情報: DC COMICS
アート部門 シライシユウコ
ノンフィクション部門『小松左京スペシャル「神」なき時代の神話 (NHK100分de名著)』宮崎哲弥 NHK出版
自由部門『史上初のブラックホールの撮影』EHT (Event Horizon Telescope) プロジェクト
受賞理由: 撮影に成功したのは今回が初めて
第51回星雲賞の授賞式が行われる第59回日本SF大会「F-CON」は、2021年3月13日〜14日、福島で開催。
受賞作一覧
『天冥の標』
小川一水
早川書房
「不見の月」
菅浩江
早川書房
『三体』
劉慈欣(りゅう・じきん
翻訳 大森望、 光吉さくら、ワン・チャイ
監修 立原透耶
早川書房
「不気味の谷」
グレッグ・イーガン
翻訳 山岸真
早川書房
『ビット・プレイヤー』収録
『彼方のアストラ』
監督 安藤正臣
原作 篠原健太
制作 Lerche
『バビロンまでは何光年?』
道満晴明
秋田書店
ヤングチャンピオン烈コミックス『ニンジャバットマン』
漫画:久正人
キャラクター・監修:DC COMICS
株式会社ヒーローズ
シライシユウコ
NHK 100分de名著『小松左京スペシャル 「神」なき時代の神話』
宮崎哲弥
NHK出版
『史上初のブラックホールの撮影』
EHT (Event Horizon Telescope) プロジェクト
受賞理由:撮影に成功したのは今回が初めて
情報提供
日本SFファングループ連合会議