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テッド・チャン『息吹』——オバマが「最良のSF作品集」と称賛

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テッド・チャン最新作『息吹』

映画『メッセージ』(2016) の原作となった「あなたの人生の物語」の作者として知られるテッド・チャンの最新作『息吹』 (大森望 訳) が、2019年12月4日(水)に早川書房より発売された。書き下ろし2篇を含む全9篇を収録。訳者の大森望が「最近十年のSF短篇集では、おそらく世界ナンバーワンだろう」(「訳者あとがき」より) と絶賛するこの冬一番の話題作が登場する。

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バラク・オバマも絶賛

『息吹』はテッド・チャンの通算二作目の著書にあたり、『あなたの人生の物語』以来、17年ぶりの短篇集となる。アメリカでも2019年5月に刊行されたばかりで、前アメリカ合衆国大統領のバラク・オバマは、Instagramで公開した読書リスト“SUMMER READING 2019”に『息吹』を加えている。

また、オバマは自身のFacebook「テッド・チャンの『息吹』は、あなたを思考させ、大きな疑問に取り組ませ、そしてより人間らしく感じさせてくれる短編集です」と投稿。「最良のSF作品集」と称賛している。

なお、バラク・オバマは大のSFファンとして知られており、アジア初のヒューゴー賞受賞作品『三体』の著者である劉慈欣との交流もある。詳細は以下の記事を参照していただきたい。

テッド・チャン作品ならではの読書体験

バラク・オバマが語るように、『息吹』に収録された9つの短篇作品は、いずれも読者を深い思考へと誘導してくれるものばかり。表題作「息吹」は、はるか遠い世界の他者に対する想像力を喚起する。イギリスの学術誌・ネイチャー誌に掲載された「予期される未来」は、わずか4ページで“自由意志”を信じることの意味を問う。「偽りのない事実、偽りのない気持ち」で描かれるのは、記憶と記録の境界線がなくなりつつある世界。突飛ではあるが魅力的な設定の数々によって、私たちが漠然と抱えていた常識や枠組みは軽々と取っ払われる。その一方で、最後には人間的であたたかい感情が残る。テッド・チャン作品特有の読書体験が、そこにはある。

テッド・チャン最新作品集『息吹』の収録作品は、以下の通り。

テッド・チャン『息吹』収録作品
「商人と錬金術師の門」
ヒューゴー賞、ネビュラ賞、星雲賞受賞
「息吹」 ヒューゴー賞、ローカス賞、英国SF協会賞、SFマガジン読者賞受賞
「予期される未来」
「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」 ヒューゴー賞、ローカス賞、星雲賞受賞
「デイシー式全自動ナニー」※初訳
「偽りのない事実、偽りのない気持ち」※初訳
「大いなる沈黙」※初訳
「オムファロス」※初訳
「不安は自由のめまい」※初訳

テッド・チャン『息吹』 (大森望 訳) は早川書房より発売中。

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