「三体」シリーズがドイツでも完結
4月に最終巻発売へ
劉慈欣 (リュウ・ジキン) によるアジア作品初のヒューゴー賞長編小説部門受賞作品「三体」シリーズが、ドイツでも完走する。「三体」シリーズは、『三体』、『黒暗森林』、『死神永生』からなる三部作。ドイツでは、「三体」は“Trisolaris”トリロジーと呼ばれている。カリン・ベッツ (Karin Betz) による同シリーズのドイツ語訳は、一作目の『三体』が2016年12月に発売され、二作目の『黒暗森林』は2018年3月に発売されている。最終巻となる『死神永生』は、2019年4月8日に発売される予定だ。中国語でスタートした同シリーズは、ドイツ語圏をも飲み込み、世界へと広がっている。
世界を席巻する劉慈欣
『三体』が、中国で発売されたのは2007年。2014年にSF小説家で翻訳家のケン・リュウが英語に翻訳し、翌2015年のヒューゴー賞で長編小説部門を受賞した。2018年3月には、Amazonスタジオが10億ドルをかけてドラマ化するとの報道も。ドイツでも報道各社がこの噂を報じていた。
2018年10月には、フランス語版の最終巻が発売された他、日本でも第一部の『三体』が早川書房から2019年に発売されることが発表された。11月には劉慈欣の社会貢献が評価され、イギリスで開催されたアーサー・C・クラーク賞で表彰を受けている。中国では、リ劉慈欣の短編「さまよえる地球」(2008)の映画化作品が、旧正月の2019年2月5日に公開される。
世界を席巻する劉慈欣旋風は、しばらく止みそうにない。
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