『日本沈没 2020』グランドED曲のMVが公開
Netflixオリジナルアニメ『日本沈没 2020』のグランドEDテーマ「景色」のオリジナルMVを、バーチャルシンガーの花譜が公開した。
「景色」は『日本沈没 2020』の最終話である第10話で流れるエンディング曲で、物語全体を締めくくる楽曲だ。ボカロプロデューサーのカンザキイオリが作詞作曲を手掛けており、『日本沈没 2020』の劇中でも扱われたテーマが歌詞に反映されている。カテゴライズや固定概念、「あるべき自分」という言葉から抜け出すことで、「僕らはどこにだって行ける」という内容が歌われている。
「景色」に込められた想い
花譜とカンザキイオリが所属するKAMITSUBAKI STUDIOの統括プロデューサーPIEDPIPERは、MV公開に合わせてこの楽曲に込められた想いをツイートしている。
「景色」御視聴ありがとうございました。この曲を主題歌として起用して頂いた作品が昨今色々な事を言われていますが監督からお聞きしていた想いを込めたのがこの曲です。
色々な捉え方の行き違いが本来の美しいメッセージを伝わりずらくしているならば残念だなと。
ぼくらはどこにだっていける。です。 https://t.co/4un7EBtQQV— PIEDPIPER/KAMITSUBAKI P (@PIEDPIPER2045) July 22, 2020
アニメ『日本沈没 2020』を巡っては、現実の日本社会を反映した作中の描写について「日本を貶める表現」と捉える人々が、監督や制作会社に対して誹謗中傷を繰り広げる事態が発生していた。
私たちは、カテゴリに囚われずに自分自身で生きる場所と生き方を選ぶことができる——「景色」という曲を通して、今一度『日本沈没 2020』のテーマを捉え直すことができるはずだ。
なお、花譜は『日本沈没 2020』のスピンオフオリジナルソング「シズマヌキボウ」にも参加。こちらもミュージックビデオが公開されている。
『日本沈没 2020』とは
『日本沈没 2020』は、日本を代表するSF作家の一人、小松左京の代表作『日本沈没』(1973)を初めてアニメ化した作品。『DEVILMAN crybaby』(2018)の湯浅政明監督とサイエンスSARUが製作を手がけた。
グランドエンディングテーマをバーチャルシンガーの花譜が担当した他、主題歌の「a life」を大貫妙子と坂本龍一が手がけた。作中の音楽は牛尾憲輔が担当している。
牛尾憲輔は、7月26日にフジテレビで放送される「世界SF作家会議」でも音楽を手がけた。この「世界SF作家会議」は、『日本沈没』の作者である小松左京に敬意を評した企画として開催される。
花譜の「景色」は、2020年7月22日(水)発売の花譜の2nd EP『花と解答』に収録。
アニメ『日本沈没 2020』はNetflixで独占配信中。
小松左京のSF小説『日本沈没』は小学館から発売中。