「妖怪・特撮映画祭」で『首都消失』上映
「大魔神」三部作の4K修復版や昭和ガメラシリーズ8作品など、30本以上の映画を一挙上映する「妖怪・特撮映画祭」が、7月16日(金)より開催される。
この中で、小松左京の代表的シミュレーション作品『首都消失』(1987) が上映される。『首都消失』の原作小説は1985年に刊行され、ベストセラーとなった作品。第6回日本SF大賞も受賞した名作だ。
1987年に関西テレビ・徳間書店・大映映画によって映画化された本作は、『首都消失』は東京が謎の雲に包まれ音信が途絶えた時に人々がどのように動くのかをシミュレーションしたSF作品。現実世界を異常事態が襲った際の状況をリアルに描き出していく、『日本沈没』(1973) などに連なるジャンルの作品だ。
映画版は『嵐を呼ぶ男』(1966) やアニメ「宇宙戦艦ヤマト」シリーズを手掛けた舛田利雄監督が指揮をとった。首都を失い、危機に直面した日本の姿から得られる教訓とヒントは多い。
今回、「妖怪・特撮映画祭」の開催に合わせて、KADOKAWA映画では『首都消失』の予告編が公開されている。
映画『首都消失』は、角川シネマ有楽町では7月27日(火) 15時10分、ところざわサクラタウンでは8月5日(木) 15時30分に上映される。
「妖怪・特撮映画祭」では、『大魔神』『大魔神怒る』『大魔神逆襲』からなる「大魔神三部作」の4K修復版、55周年プロジェクトが進行中の『大怪獣ガメラ』をはじめとする昭和ガメラシリーズ8作品と『小さき勇者たち~ガメラ~』などが上映される。7月16日(金)より角川シネマ有楽町にて一挙上映、7月23日(金) より、ところざわサクラタウン ジャパンパビリオン ホールBにて上映、ほか全国順次上映されるので、スケジュールと上映作品は公式サイトでチェックしていただきたい。
小松左京作品では、2021年10月からは、TBSの日曜劇場にて小栗旬主演の新ドラマ版『日本沈没ー希望のひとー』が放送される。
また、2020年12月には『日本沈没』(上・下) がハルキ文庫より新装版で登場している。