Netflix映画『ラストデイズ・オブ・アメリカン・クライム』配信開始
Netflixオリジナル映画として2020年6月5日(金)配信を開始した『ラストデイズ・オブ・アメリカン・クライム』。監視国家と化した近未来のアメリカを舞台に、主人公グラハム・ブリックが“最後の強盗”に挑む。監督を務めるのは『96時間/リベンジ』(2012)、『96時間/レクイエム』(2015)を手がけたオリヴィエ・メガトン。『ハンズ・オブ・ストーン』(2016)でロベルト・デュランを演じたエドガー・ラミレスが主演を務める。
原作はグレッグ・トッキーニとリック・リメンダーによる2009年発表のグラフィックノベルだ。
『ラストデイズ・オブ・アメリカン・クライム』のあらすじ
世界は荒れている——治安が悪化したアメリカで導入された新技術は、脳のシナプスを操作して犯罪を起こす時に作用する神経を麻痺させ、いかなる違法行為をも制御できるシグナルだった。あらゆる犯罪が抑止される目前、主人公グラハム・ブリックはギャングの後継者であるケヴィン・キャッシュにある計画を持ちかけられる。グラハム・ブリックは弟がシグナルによって殺されたとケヴィン・キャッシュに告げられ、シアメリカ政府への復讐を誓う。
そして、金が目当てというハッカーのシェルビー・デュプリーがチームに加わる。グラハム・ブリックは復讐のために、ケヴィン・キャッシュはその名を残すために、そしてシェルビー・デュプリーは大金を手に入れるために——アメリカ史上最後の大犯罪が幕を開ける。
『ラストデイズ・オブ・アメリカン・クライム』のみどころ
『ラストデイズ・オブ・アメリカン・クライム』のみどころは、三人による綿密な計画だ。犯罪を熟知するグラハム・ブリックは、シグナルが発信される夜に警察の武装が解除されることを知っていた。手薄になったタイミングを見はからったド派手な突入シーンは同作最大のみどころの一つになるだろう。
俳優陣にも注目だ。主人公グラハム・ブリックを演じるのはエドガー・ラミレス。ベネズエラ出身の俳優で、2019年に公開された『WASP ネットワーク』ではキューバ人のレネ・ゴンザレスを演じた。ナチス占領下のフランスを舞台にした『レジスタンス』(2020)ではジークムント役を演じた。近未来のアメリカを舞台にした『ラストデイズ・オブ・アメリカン・クライム』ではどのような演技を見せてくれるのだろうか。
ケヴィン・キャッシュを演じるのはマイケル・ピット。「攻殻機動隊」のハリウッド実写化作品『ゴースト・イン・ザ・シェル』(2017)では、クゼ・ヒデオ役で出演している。『クリミナル 2人の記憶を持つ男』(2016)では凄腕ハッカーを演じ、『クリミナル・ミッション』(2015)ではザック役を演じつつ製作総指揮も務めるなど、クライム映画はお手の物。『ラストデイズ・オブ・アメリカン・クライム』でキャリアに新たな軌跡を刻む。
「お金が大好きな普通の女」を自称するシェルビー・デュプリーを演じるのはアンナ・ブルースター。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015) ではバジーン・ネタルを演じている。『ラストデイズ・オブ・アメリカン・クライム』では謎多きキャラクターを演じるが、重要な役割を担うことになりそうだ。
監督のオリヴィエ・メガトンはフランス出身。フランス映画『EXIT イグジット』(2000)や『レッド・サイレン』(2002)などを手がけてきたが、「96時間」シリーズ以外では、ハリウッドのアクション映画『トランスポーター3 アンリミテッド』(2009)でも知られる。新たなアクション名作の誕生に期待しよう。
NetflixオリジナルのSF映画『ラストデイズ・オブ・アメリカン・クライム』は2020年6月5日(金)より配信開始。