『ザ・バットマン』抜擢の心境を語る
2022年公開予定の『ザ・バットマン』は、マット・リーヴス監督のもと、製作が進められている。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、2度にわたり撮影が中断されていたが、2020年10月25日にはシカゴでバイクチェイスシーンを撮影する現場の様子も公開されており、製作は順調に進んでいるようだ。
主人公バットマンことブルース・ウェインを演じるロバート・パティンソンは、クリストファー・ノーラン監督の『TENET テネット』(2020)でも物語のキーとなる重要な役を演じ、話題となった。一方で、連続での大作映画への抜擢には、やはりそれなりのプレッシャーを感じているようだ。ロバート・パティンソンがフランス語版のVanity Fairに、現在の心境を明らかにしている。このインタビューはファンサイト”ROBERT-PATTINSON.FR”で英語に翻訳され、英語圏のパティンソンファンの間でも話題になっている。
期待と向き合うことも「醍醐味」
『TENET テネット』の撮影後、すぐに『ザ・バットマン』の撮影準備に取り掛かったというロバート・パティンソン。休みはわずか2日間だけだったという。『TENET テネット』で演じたニールから、バットマンという主役キャラへ——その役作りについて、「ワクワク感は自分の中からと、自分の周囲からしか見つけられない」とした上で、以下のように語っている。
『ザ・バットマン』の撮影に入るにあたって、このプロジェクトの重要性と比べると脆いと思われるものを (役作りに) 活用しました。親しい友人との会話や、夢の萌芽といったものです。これはプロジェクトの大きさと向き合う俳優の秘密であり、センシティブな部分です。
ストーリーに関する内容を伏せているのか抽象的な表現ではあるが、『ザ・バットマン』という作品を非常に重要なプロジェクトと受け止めていることは分かる。更に、『TENET テネット』の名前も挙げて、こう続けている。
『ザ・バットマン』でも『TENET テネット』でも、撮影班に囲まれて「いくよロバート、よーい……アクション!」と言われれば、その人たちのことを忘れて自分自身の考えと、自分に潜む悪魔の前で役を演じなければいけません。セットの緊張感、大勢の人々からの並外れた期待と向き合い、それらを自分自身との対話に変換していくことに俳優としての醍醐味を感じています。
大作映画の重圧を、俳優としてどのように昇華していくかということさえも「醍醐味」と語るロバート・パティンソン。『TENET テネット』で見せた見事な演技力は、『ザ・バットマン』でも間違いなく発揮されるだろう。
なお、ロバート・パティンソンは『TENET テネット』のオファーが来るまで全く仕事が入っていない状態になっていたことを明かしている。『TENET テネット』への出演決定後、立て続けに『ザ・バットマン』出演が決まったのだ。その詳細はこちらの記事から。
映画『ザ・バットマン』は2022年3月4日(金) 米公開予定。
Source
Vanity Fair / ROBERT-PATTINSON.FR