『ヒックとドラゴン2』以降の設定が反映される?
アスティ役のプレッシャー
2025年6月13日に米公開が予定されている実写版『ヒックとドラゴン』。実写化と聞くと不安に思うファンも多いと思うが、実写版『ヒックとドラゴン』ではアニメ版「ヒックとドラゴン」三部作のディーン・デュボアが監督を続投するという報道にファンたちは胸をなでおろした。その実写版『ヒックとドラゴン』でアスティを演じるニコ・パーカーが、実写版『ヒックとドラゴン』に独自の解釈が加えられていると語ったことを米Colliderが報じた。
ニコ・パーカーは米Colliderのインタビュアーに対し、「私はこの作品をとても大切にしていますし、みんなもこの作品をとても大切にしています」と実写版『ヒックとドラゴン』のスタッフの高い熱量を語った。それに続けて、アスティ役を演じる上でのしかかるプレッシャーとそれを超える情熱についても語った。
常に緊張しています。でも私にとっては、やらない理由はありません。こんなに素晴らしい人たちと一緒に作っていますし、みんな才能に溢れていて、みんなこの作品をとても大切に思っています。アニメ版も手掛けたディーン・デュボア監督と話した後、この作品に関わりたくないと思う人がいるわけがないと思いました。素晴らしいです。ストレスは溜まりますが、完成して世に出て、みんなが観ることをとてもとても楽しみにしています。
実写版『ヒックとドラゴン』は独自の作品に
ニコ・パーカーはインタビュアーにアニメ版「ヒックとドラゴン」のファンが実写版に期待すべきことは何かと聞かれた。それに対してニコ・パーカーは実写版『ヒックとドラゴン』は登場人物が実際に生きているかのように思わせるものだとしながら、アニメ版「ヒックとドラゴン」が持っていたアニメ作品ならではの“魔法”も活かされていると語った。
実写版『ヒックとドラゴン』はとても独自のものだと思いますが、アニメ版「ヒックとドラゴン」シリーズの“魔法”の多くが実写版『ヒックとドラゴン』にも浸透していると思いたいです。でも、実写版『ヒックとドラゴン』は独自の作品で独自の解釈があり、誰もがそれぞれの登場人物のバージョンを持っていると思います。
特にアニメは素晴らしいですからね。アニメ版「ヒックとドラゴン」シリーズを望む人がいれば、アニメ版「ヒックとドラゴン」シリーズを見ればいいと思います。実写版『ヒックとドラゴン』は素晴らしい作品になると思いますし、もしそうでなくても、とにかく作るのが楽しいんです。何があろうと、素晴らしいと思います。
ヴァルカの登場か
実写版『ヒックとドラゴン』は、アニメ版「ヒックとドラゴン」三部作の第1作である『ヒックとドラゴン』(2010)が下敷きになると考察されている。ここでニコ・パーカーが語った独自の解釈とは、登場人物の人種の違いなど以外に、『ヒックとドラゴン2』(2014)などの設定が反映されることが含まれていると考察できる。
アニメ版『ヒックとドラゴン』ではヴァイキングとドラゴンの対立は巨大ドラゴンのレッド・デスが他のドラゴンに命令していたことが発端にあった。そこに『ヒックとドラゴン2』ではヒックの父親ストイックがドラゴン退治に固執する理由として、ケイト・ブランシェットが声優を務める妻のヴァルカの失踪が関係していると深掘りされている。
『ヒックとドラゴン2』では、ヒックの母親であるヴァルカは長年ドラゴンに襲われて死亡したと考えられていた。しかし、実際はドラゴン襲撃の際に赤ん坊のヒックとドラゴンのクラウド・ジャンパーが戯れている姿を見たことで、ドラゴンとヴァイキングの共存の可能性を信じてバーク島を去ったのであった。
実写版『ヒックとドラゴン』では、ストイック役にアニメ版「ヒックとドラゴン」三部作でストイックの声優をジェラルド・バトラーが続投している。そのことから、もしかすれば実写版『ヒックとドラゴン』でヴァルカ役に、アニメ版「ヒックとドラゴン」三部作でヴァルカの声優を務めたケイト・ブランシェットが登場するかもしれない。
その他にも、アニメ版『ヒックとドラゴン』ではドラゴンは7種類しか出てこなかったが、その後の作品には多数のドラゴンが登場している。実写版『ヒックとドラゴン』では独自の解釈として、第1作目から多数の種類のドラゴンが登場するのかもしれない。実写版『ヒックとドラゴン』の撮影は始まったばかりであるため、情報はまだ少ない。今後の情報解禁に期待していきたい。
実写版『ヒックとドラゴン』は2025年6月13日より米公開予定。
アニメ版「ヒックとドラゴン」三部作はBlu-rayが発売中。
Source
Collider
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