『デッドプール3』より初画像公開
2024年5月3日(金) 全米公開を予定している映画『デッドプール3(原題:Deadpool 3)』より、撮影中の初画像が公開された。『デッドプール3』は、前作『デッドプール2』(2018) 以来6年ぶりの新作で、本作からシリーズはMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)入りを果たす。また、ウルヴァリン役を引退したヒュー・ジャックマンが同役で復帰する作品とあって注目度は高い。
今回公開された画像は、ライアン・レイノルズのInstagramアカウントからストーリーズの機能を利用してアップされたもの。いつもの赤いコスチュームを着たデッドプールの隣には、コミック版でお馴染みの黄色いコスチュームを着たウルヴァリンの姿が捉えられている。
このコスチュームはかねてよりファンが待望していた実写化であり、ライアン・レイノルズもストーリーズの投稿にコミック版のウルヴァリンの絵文字を使用している。この絵文字と比較しても、『デッドプール3』のウルヴァリンは、黒いパンツの部分とヘルメット以外はコミック版のスーツを再現したデザインになっていることが分かる。
過去には登場直前で回避
実は、過去にはヒュー・ジャックマン演じる実写版ウルヴァリンにこの黄色いスーツが用意されていたことがある。それは、日本を舞台にした『ウルヴァリン:SAMURAI』(2013) でのこと。エンディングで黄色いスーツを渡されるシーンが撮影されていたが、このシーンはカットになり、続編の『LOGAN/ローガン』(2017) でも登場しなかったことで、旧シリーズにおける黄色いスーツの着用は叶わなかった。
『ウルヴァリン:SAMURAI』と『LOGAN/ローガン』を手がけたジェームズ・マンゴールド監督は、黄色いスーツを登場させなかった理由について、派手なスーツを着るとしたらそれは「自己顕示的な目的のため」とした上で、「ウルヴァリンは、あらゆるヒーローの中で最もナルシズムとかけ離れたキャラクターです」と、ヒュー・ジャックマンが演じるウルヴァリンのキャラクターに一致しないことを挙げている。
ところが今回のショーン・レヴィ監督による『デッドプール3』ではウルヴァリンはこの派手なコスチュームを身にまとうことになる。どのような経緯でスーツを着ることになるのか、そして作中での「自己顕示イジリ」はあるのか、楽しみは尽きない。
なお、ジェームズ・マンゴールド監督は内心ではあの黄色いスーツをヒュー・ジャックマンに着てもらいたかったと語っている。また、ヒュー・ジャックマンは『デッドプール3』での復帰にあたって同監督に相談したことを明かしている。「私たちの映画(『ローガン』)よりも前の出来事になるので、墓から爪が飛び出してくるようなことはしないと話しました」としており、共にウルヴァリンの晩年を描いたマンゴールド監督への配慮も感じられる。ジェームズ・マンゴールド監督も納得の形になっていることに期待したい。
今回のライアン・レイノルズの画像投稿によって、サプライズが少し薄れた気もするが、当然これよりもビッグなサプライズが本編では待っているのだろう。2024年の公開を楽しみに待とう。
映画『デッドプール3(原題:Deadpool 3)』は2024年5月3日(金) 全米公開予定。
映画版のウルヴァリンのこれまでと、デッドプールとの絡みについてのまとめ&解説はこちらの記事で。
実写版ウルヴァリンのスーツの秘話はこちらの記事で。
ヒュー・ジャックマンが復帰を決めた経緯と理由について語った内容はこちらの記事で。
ヒュー・ジャックマンが語った本作の時系列はこちらから。