漫画『宇宙戦争』に注目
H.G.ウェルズによるクラシックSF『宇宙戦争』(1898) をコミカライズした漫画『宇宙戦争』が「月刊コミックビーム」で連載されている。猪原賽が脚本を、横島一が漫画を手がけており、この二人は『悪徒-ACT-』(2008) 、『伴天連XX』(2009-2011) でもタッグを組んできた。横島一は「月刊ヒーローズ」で連載中の漫画『仮面ライダークウガ』(2014-) も手がけている。100年以上に書かれたH.G.ウェルズによる原作小説を、日本の漫画家が現代に甦らせているのだ。
原作に忠実に、漫画ならではの表現で
漫画『宇宙戦争』では、H.G.ウェルズの原作が忠実に漫画化されている。第一話では、小説の冒頭部分にあたる人類が白旗をかざす場面が描かれる。魅力的なキャラクター描写と、漫画ならではの表現でスリリングなストーリーが展開していく。脚本を手がけている猪原賽のTwitterアカウントでは、漫画『宇宙戦争』の第一話が公開されているので、未読の方はこちらをチェックしてみよう。
宇宙戦争第1話はこちらですよ!RT大歓迎!https://t.co/PzkK4EWjXo
— 猪原賽【宇宙戦争 連載中】 (@iharadaisuke) December 2, 2019
多大な影響力を与えた『宇宙戦争』
H.G.ウェルズの『宇宙戦争』は、言わずと知れた名作SF作品で、1953年にジョージ・パル製作、バイロン・ハスキン監督で映画化され、2005年にはSF映画界の巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督がトム・クルーズ、ダコタ・ファニング主演の映画を製作している。H.G.ウェルズの『宇宙戦争』がクリエイターたちに与えた影響は凄まじく、日本のHIPHOP界でも「宇宙戦争」をテーマにした楽曲が製作されている。詳細は以下の記事をご覧いただきたい。
『宇宙戦争』は、地球外生命体に地球が侵略され、それに人類が立ち向かう“侵略モノ”のジャンルを確立した作品でもあり、その後登場した多くのSF作品に影響を与えてきた。『宇宙戦争』のコミカライズは、1898年に生み出された名作が漫画で読める絶好の機会だ。原作を読んだことがないという人も、原作を知っているという人も、現代に甦った『宇宙戦争』をチェックしておこう。
漫画『宇宙戦争』は「月刊コミックビーム」で連載中。
単行本は第1巻が2019年4月12日に発売されている。