『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』プロジェクト発表
2021年11月16日、バンダイナムコエンターテインメントのスマホ向け新作アプリ『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』(以下、『ガンダムUCE』)プロジェクト発表会が開催された。『ガンダムUCE』のリリース時期は2021年内ということがアナウンスされている。
また、「宇宙世紀」の戦いを時系列に沿って追っていく”ストーリーモード”の中で、『機動戦士ムーンガンダム』の初映像化が発表された。『機動戦士ムーンガンダム』を含む新作ショートアニメを毎月実装していくようだ。
『機動戦士ムーンガンダム』初映像化
『機動戦士ムーンガンダム』はKADOKAWA発行のガンダム専門誌『ガンダムエース』2017年11月号より連載が開始されたコミックス作品だ。
物語の舞台は『機動戦士ガンダムΖΖ』(1986-1987)から『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988)までの、従来の作品ではあまり触れられてこなかった空白期間だ。作品内の暦で言えば、「宇宙世紀0092年」を舞台とする。
物語は、『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場したコロニー「ムーン・ムーン」に暮らす自然回帰主義者「光族(ひかりぞく)」の少年「ユッタ・カーシム」が偶然「ムーンガンダム」に乗り込んだことから始まる冒険を描く。
原作は『機動戦士ガンダムUC』を手掛けた福井晴敏の手によるもの。『機動戦士ガンダムUC』以前に提出した企画をブラッシュアップしたとのことだ。主要なメカデザイナーには『ガンダム Gのレコンギスタ』(2014-2015)、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(2015-2018)などに参加していた形部一平を起用し、アムロ専用に従来の「ディジェ」をリデザインした「リック・ディジェ」を生み出すなど旧作のファンのツボを押さえる。
主役機の「ムーンガンダム」は「HGUC」ブランドでバンダイより2018年にキット化されている。
非映像化作品かつゲームなどで知名度を得た訳でもない作品の主役機がいきなり主要なブランドでキット化されたことに驚いた人も多いだろう。それが布石となったのか、遂に『機動戦士ムーンガンダム』の初映像化が決定した。
今回はアプリ内のショートアニメという位置付けだが、この成功次第では『機動戦士ガンダムUC』に続く公式映像作品化も期待できるのではないだろうか?
『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』は2021年サービス開始予定。現在、事前登録を受付中。
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