Contents
『ガンダムブレイカー バトローグ』とは
2021年10月19日(火)から『ガンダムブレイカー バトローグ』の新作ショートフィルムがガンダム公式 YouTube チャンネル「ガンダムチャンネル」にて配信開始された。
『ガンダムブレイカー』は2019年より展開する「ガンプラ」をテーマとするアクションゲームアプリだ。その『ガンダムブレイカー』とガンプラのコラボプロジェクト、「ガンダムブレイカー バトローグ プロジェクト」において作られた新作フィルムが『ガンダムブレイカー バトローグ』である。
劇中登場機体は実際にガンプラとして発売され、関節構造の統一などにより実際に劇中同様の組み替え遊び”ミキシングビルド”を楽しむことができる。
今回は『ガンダムブレイカー バトローグ』登場機体を”元ネタ”とともに紹介していきたい。
『ガンダムブレイカー バトローグ』第1話あらすじ
ガンプラバトル全米選手権の決勝戦。
マガラ・ケンタロウ(?)の駆るガンダムバルバリックとナギツジ・タクマの駆るガンダムダブルオーコマンドクアンタの一騎打ち。見事勝利を収めたのはガンダムダブルオーコマンドクアンタだ。
その様子を画面越しに眺める少女。
彼女はゲームセンターのベンチに座って何やらプラモデルを組み立てている。
ゲームセンターのUFOキャッチャーのアームが『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』登場のMA(モビルアーマー)ザムザザーを模したものだったのは、目敏いガンダムファンなら気付いたことだろう。スタッフの遊び心溢れる演出だ。
少女ーサツキノ・ミサーは自分が置いてきぼりにされた憂さ晴らしに手にしたガンプラーブレイジングガンダムーをセッティングしガンプラバトルに挑む。
フィールドに現れた相手は何とプロファイターのクズノハ・リンドウ駆るエンツィアン。
辛くも勝利を収めたミサが安堵する間もなく、愛機であるブレイジングガンダムは何者かの攻撃によって拘束されてしまう。果たして敵の正体は。
待て、次回。
『ガンダムブレイカー バトローグ』登場機体
ガンダムバルバリック
マガラ・ケンタロウ(?)の駆る「ガンダムバルバトス」のカスタム機。
ガンダムバルバトスは『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(2015-2017)に登場した主役機だ。劇中では幾度もパーツ換装やパワーアップを果たしており、外見も大幅に変わっている。だが、見たところガンダムバルバリックは最もベーシックな「ガンダムバルバトス(第4形態)」をベースにカスタマイズされたガンプラのようだ。
劇中では惜しくもガンダムダブルオーコマンドクアンタに敗れ去ったが、ナイフで左のアンテナを折られた敗れ方や胸のディテールなどから事前に登場がアナウンスされている「ガンダムバルバタウロス」のベース機であると考えられる。
物語としてはヒールの位置付けだろうが、果たして雪辱は叶うのだろうか?
ガンダムダブルオーコマンドクアンタ
ナギツジ・タクマの駆る「(ガンダム)ダブルオークアンタ」のカスタム機。
ダブルオークアンタは『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』(2010)登場の主役機だ。劇中では「ガンダム」という呼称に象徴的な意味が与えられており、ダブルオークアンタはそのガンダムをも超える存在ということで単に「ダブルオークアンタ」とのみ呼ばれているが、ガンダムダブルオーコマンドクアンタには「ガンダム」の名が付く。ダブルオークアンタに『SDコマンド戦記』(1990)初出の「コマンドガンダム」の要素を加えてカスタマイズしたのがガンダムダブルオーコマンドクアンタである。
劇中ではガンプラバトル全米選手権の決勝戦でガンダムバルバリックを打ち破り見事優勝を果たしたが、今後の物語でどのような立ち位置になるのかを注視したい。
ブレイジングガンダム
サツキノ・ミサの駆る「ゴッドガンダム」のカスタム機。
ゴッドガンダムは『機動武闘伝Gガンダム』(1994-1995)の後半主役機だ。
前半主役機であるシャイニングガンダムには兄弟機としてライジングガンダムが設定されていたが、ゴッドガンダムにはそうした設定は存在しなかった。そこで「もしもゴッドガンダムにライジングガンダムに相当する兄弟機が存在したら」というコンセプトの元にデザインされたのが本機ブレイジングガンダムである。
劇中ではプロファイターのクズノハ・リンドウ駆るエンツィアンに勝利するという快挙を成し遂げた途端、謎の敵の攻撃によって拘束されてしまった。
今後の展開の鍵を握る機体となりそうだ。
エンツィアン
プロファイターであるクズノハ・リンドウの駆る「インパルスガンダム」のカスタム機。
機体名の「エンツィアン」とは植物のリンドウ(竜胆)のドイツ語訳である。
インパルスガンダムは『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』(2004-2005)の前半主役機だ。インパルスガンダムの頭部、胴体、脚部に『新機動戦記ガンダムW』(1995-1996)の同じく前半主役機であるウィングガンダムの両腕と武装、バックパックを装着し機体色を紫に染め上げたものがエンツィアンである。
劇中ではプロの驕りからかミサの駆るブレイジングガンダムに負けてしまったが、再登板はあるのだろうか。
『ガンダムブレイカー バトローグ』では、10分のショートフィルムであればこそ凝縮されたバトルが楽しめた。メインストーリーの初戦が女性ファイター同士のものであった点もこれまでの「男の子主人公」のガンダム作品からは目新しさを感じさせる。今後のストーリーに注目していこう。
『ガンダムブレイカー バトローグ』は毎週火曜日21時30分にガンダム公式YouTubeチャンネルの「ガンダムチャンネル」で配信中。
7年ぶりのガンダムシリーズ最新作『機動戦士ガンダム 水星の魔女』についてはこちらから。
『ガンダムブレイカー バトローグ』第2話の登場機体の解説はこちらから。