スター・ウォーズ公式が「レイシストになるな」『オビ=ワン・ケノービ』リーヴァ役俳優への差別を受け | VG+ (バゴプラ)

スター・ウォーズ公式が「レイシストになるな」『オビ=ワン・ケノービ』リーヴァ役俳優への差別を受け

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リーヴァ役俳優に差別DM

Disney+で独占配信されているドラマ『オビ=ワン・ケノービ』は映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005) の10年後を舞台にした「スター・ウォーズ」最新作。ユアン・マクレガー演じるオビ=ワン・ケノービとヘイデン・クリステンセン演じるダース・ベイダーが復帰するとともに、魅力的な新キャラ達も登場する。

しかし、新キャラの一人である尋問官リーヴァを演じた俳優が人種差別を伴う攻撃にさらされている。リーヴァを演じたのはNetflixドラマ『クイーンズ・ギャンビット』(2020) のジョリーン役でも知られる黒人女性俳優のモーゼス・イングラム。「スター・ウォーズ」においては、フィンを演じたジョン・ボイエガやローズ役のケリー・マリー・トランと言った有色人種の俳優に対し、一部のファンがSNSなどで執拗な攻撃を加えた経緯がある。

モーゼス・イングラムは米時間2022年5月30日(月)に自身のInstagramのストーリーズに、差別と誹謗中傷を含む複数の人物からのDMのスクリーンショットを共有。「スター・ウォーズの*****[黒人への差別語]はお前が初めてではない、馬鹿が」「負け犬、お前は“多様性”のために雇われただけで愛されもしないし、この役で記憶されることもない」といったメッセージが並んでいる。

これに対し、モーゼス・イングラムはビデオメッセージを投稿し、「こういうのが何百と届いています」と明かしている。また、自分を守るためにコメントしてくれる人々に感謝の意を示しながら、差別コメントを残す人々に「変だよ」と語りかけている。

モーゼス・イングラムは『オビ=ワン・ケノービ』の配信前に公開された英Independentのインタビューで、人種差別を伴う誹謗中傷が起こりうることを制作のルーカスフィルムから伝えられていたと明かしている。同時に「私たちはあなたを助けるためにここにいる」とも伝えられたといい、「スター・ウォーズ」公式は今回の件についてSNSで声明を出している。

「スター・ウォーズ」公式が異例のツイート

水曜日に『オビ=ワン・ケノービ』第3話の配信が迫る中、「スター・ウォーズ」のTwitter公式アカウントはリーヴァとモーゼス・イングラムの写真と共に二つのツイートを投稿した。

モーゼス・イングラムを「スター・ウォーズ」ファミリーに迎え入れられること、リーヴァの物語を明らかにできることにワクワクしています。もし誰かが何らかの形で彼女に「歓迎されていない」と感じさせるなら、私たちが言うことは一つだけです。「私たちは抵抗します」

「スター・ウォーズ」の銀河には2,000万以上の知覚のある種族が存在しています。レイシストになることを選ばないでください。

このツイートには投稿から6時間ほどで8万件以上のいいねがついている一方で、返信では『トップ・ガン マーヴェリック』公式のファンへの感謝ツイートと比べたり、「人種差別はない」「コスチュームが気に食わない」と主張したり、「演技が上手くない俳優への批判も許されないのか」と言ってみたり、「レイシストになるな」というシンプルな要請を受け入れられない人々の投稿が目立つ。

続三部作の公開時期には、人種差別を含む苛烈な攻撃を受けたフィン役のジョン・ボイエガは最終的にスタジオを批判することになり、ローズ役のケリー・マリー・トランはすべてのSNSを閉鎖するに至った。モーゼス・イングラムも今回の動画の中で「私たちにはどうすることもできない」と語っている。

そんな中で公式がマイノリティの俳優の側に立ち、明確に差別を非難する姿勢を表明したことには大きな意味がある。「スター・ウォーズ」公式がマイノリティへの差別を許さないという姿勢を示し続けることがファンダムに与える影響は少なくない。

追記:『オビ=ワン・ケノービ』の主演と製作総指揮を務めるユアン・マクレガーは、モーゼス・イングラムを差別し攻撃する人々に「スター・ウォーズファンではない」と批判するメッセージを公開した。詳しくはこちらの記事で。

モーゼス・イングラムがリーヴァ役で出演するドラマ『オビ=ワン・ケノービ』は、2022年6月1日(水)に第3話が配信開始。

『オビ=ワン・ケノービ』(Disney+)

VG+編集部

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