実写版『ONE PIECE』ティーザー予告公開
尾田栄一郎による世界的人気漫画『ONE PIECE』(1997-) のNetflix実写ドラマ版より、初の予告編が公開された。これまで舞台となるセットの映像は公開されていたが本編の映像はこれが初めてとなる。また、配信開始日は2023年8月31日(木)と発表されている。
映像には、ルフィが得意技である“ゴムゴムのピストル”を披露する場面も。それを受ける相手は、ルフィが海に出て初めて対峙する敵になるアルビダだ。アルビダを演じるのはドミニカ出身のイリア・イソレリス・パウリーノで、主人公ルフィを演じるメキシコ出身のイニャキ・ゴドイと同じ南米出身の俳優ということになる。
このシーンのルフィの隣には、アルビダに雑用としてこき使われていたコビーの姿も見える。コビーと共に訪れる海軍基地の街シェルズタウンも実写で再現されている。漫画版ではルフィが「近くで見るとゴッツイなー」と驚くモーガン大佐の基地もしっかり実写化されているようだ。
この基地に捕えられているゾロとルフィが対面するシーンでは、その後ろにモーガン大佐の肖像画が見える。モーガンを演じるのは、南アフリカ出身の俳優ラングレー・カークウッドだ。
実写バギーがお披露目
新田真剣佑演じるゾロの殺陣も見られるが、このシーンは三刀流ではなく二刀流で戦っている。また、その相手は道化師のように見える。そう、今回のティーザー予告では実写版の“道化のバギー”が初めて登場するのだ。
後に同盟を組むことになるアルビダ海賊団の船の後に映し出されたバギーは、さながら「バットマン」シリーズのジョーカーのような狂気を感じさせる笑顔を見せている。実写バギーを演じるのはアメリカ人俳優ジェフ・ワード。マーベルドラマ『エージェント・オブ・シールド』(2013-2020) ではディーク・ショー役を演じるなど米国で活躍を見せている俳優だ。
実写バギーの再現度は非常に高く、赤い鼻に目の周りの青いメイク、おでこの骨のイラストまで完全再現されている。バギー海賊団がいるオレンジの町はルフィとゾロが二人で訪れ、ナミと出会うことになる。バギーはルフィが海に出て初めて会う悪魔の実の能力者。ゴムゴムとバラバラの戦いが実写でどう描かれるのかに注目したい。
実写シャンクスの姿も
見逃しそうになるが、昔はバギーと同じ船に乗っていた赤髪のシャンクスの姿も捉えられている。ナミの「危険な海域だよ」というセリフの後にCGで描かれた海王類が登場するが、これは漫画の冒頭で登場する“近海の主”だろう。小舟に対して躊躇するようなリアクションを見せるが、その視線の先にいるのは赤髪の人物だ。
この赤髪の人物の背中には麦わら帽子がかかっていることから、ルフィの麦わら帽子の元の持ち主のシャンクスであることが分かる。実写版『ONE PIECE』でシャンクス役を演じるのはイングランド生まれのピーター・ガディオット。母はルフィ役のイニャキ・ゴドイと同じメキシコ人である。
漫画版では、小舟に乗っているのは山賊のヒグマで、ヒグマは小舟ごと近海の主に食われている。シャンクスは溺れているルフィを海上で助けるのだが、今回の映像ではシャンクスが小舟に乗っており、実写に合わせた現実的な改変も行われているようだ。一部では作中最強とも呼ばれる近海の主の実写版も迫力があり、『ONE PIECE』の世界の海が生半可な覚悟では航海できない危険な場所であることを示している。
映像の最後には、「強ェやつは技の名前を叫ぶんだ」と、日本の漫画特有の“技名を叫ぶ”ことをネタにするルフィのセリフも。ゾロは「しねぇよ」と否定しているが、ゾロが後に技名を叫ぶようになる展開にも期待したい。
実写版『ONE PIECE』は、2023年8月31日(木)よりNetflixで独占配信。
漫画『ONE PIECE』は105巻が発売中。106巻は2023年7月4日発売予定で予約受付中。
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