『GOTHAM/ゴッサム』はジム・ゴードン役のベンジャミン・マッケンジーをどう変えたか——結婚、監督業への挑戦 | VG+ (バゴプラ)

『GOTHAM/ゴッサム』はジム・ゴードン役のベンジャミン・マッケンジーをどう変えたか——結婚、監督業への挑戦

via: Ben McKenzie Instagram

ベンジャミン・マッケンジーと共にあった『GOTHAM/ゴッサム』

5年続いた『GOTHAM/ゴッサム』もフィナーレ

米国時間の2019年4月25日(木)、ドラマ『GOTHAM/ゴッサム』(2014-) のファイナルシーズン、シーズン5が最終回を迎えた。「バットマン」シリーズの前日譚である同作は、5年間の放送を終え、通算100話目がシリーズのフィナーレを飾った。

主演俳優をどう変えたか

主役のジム・ゴードン刑事を演じたベンジャミン・マッケンジーは、『GOTHAM/ゴッサム』シーズン5が公開された時点で40歳。ブレイクを果たしたドラマ『The O.C.』(2003-2007) で主演を務めたときには20代前半だったマッケンジー。彼の30代後半のキャリアは、『GOTHAM/ゴッサム』に捧げられたと言っても過言ではない。『GOTHAM/ゴッサム』という作品を通して、彼は大きな人生の転機を経験したのだ。

共演者との結婚

結婚のお相手は“リー”

『GOTHAM/ゴッサム』で主演を務めたベンジャミン・マッケンジーにとって、一つ目の大きな転換期は結婚だった。2015年9月、同作でレスリー・トンプキンスを演じた共演者のモリーナ・バッカリンとの交際と、彼女が妊娠していることが公表された。2016年3月にはマッケンジーにとって第一子となる娘が誕生し、2017年6月に正式に結婚。モリーナ・バッカリンは『デッドプール』(2016)、『デッドプール2』(2018)でヒロインを務めるなど、近年注目を集めている女優の一人だ。過去に『The O.C.』にもゲスト出演し、ベンジャミン・マッケンジーと共演していた。

二人を取り巻くスキャンダルも

『GOTHAM/ゴッサム』のファイナルシーズン撮影終了後には、2015年に購入した約3億円とも言われる「ゴッサム御殿」の売却が報道されるなど、二人はゴシップ業界も注目しているカップルだ。モリーナ・バッカリンは、2011年にプロデューサーで監督・脚本家のオースティン・チックと結婚し、2015年に離婚。同年チックは、バッカリンが自身と婚姻関係にあった時期からベンジャミン・マッケンジーと関係を持っていたと主張するなど、二人は『GOTHAM/ゴッサム』のドラマの外でもスキャンダラスな生活を送ってきた。

円満な夫婦生活

ベンジャミン・マッケンジーにとってはこれが最初の結婚で、2016年には二人の間の第一子、フランシスも誕生している。『GOTHAM/ゴッサム』シーズン5の撮影終了後には、Us誌の取材に「子どもを寝かしつけた後、二人で座ってゆっくり話をしている」「二人目 (の子ども) が欲しい」とも話している。世間がどう騒ごうが、二人は二人の道をゆく。心配は無用なようだ。
ジム・ゴードンは軍隊上がりの熱血漢から、ゴッサムの街を生き抜くベテラン刑事に成長していった。同じくベンジャミン・マッケンジー自身も、私生活で様々な経験を積み重ねていったのだ。

監督・脚本にも挑戦

3話で監督、2話で脚本を担当

共演者との結婚という生活面での転機を経験したベンジャミン・マッケンジーだが、『GOTHAM/ゴッサム』で経験したキャリア上の大きな挑戦が、製作への参加だった。『GOTHAM/ゴッサム』の全100話の内、3話で監督を務め、2話で脚本を手がけた。彼が最初に監督を務めたのはシーズン3の第16話「ペンギンの復活」。自ら禁じていたワイヤーアクションをシリーズで初めて取り入れるなど、“初監督作品”にして大胆な采配を披露した。

監督に挑戦した経緯

俳優からいきなりドラマの一つのエピソードで監督と脚本を務めるというのは、なかなか特殊なパターンだ。ではそもそもなぜ、ベンジャミン・マッケンジーは『GOTHAM/ゴッサム』で監督を務めることになったのだろうか。『BUILD Series NYC』でインタビューを受けたベンジャミン・マッケンジーは、その経緯を明らかにしている。彼はシーズン1の撮影終了後、『GOTHAM/ゴッサム』の製作総指揮を務めるダニー・キャノンに、「監督をやりたい」と“お願い”したのだという。まさかのマッケンジー発信で、彼の監督としてのキャリアは動き出したのだ。

一年間の準備期間

だが、いくらスター俳優とはいえ、監督としては実績がない。ダニー・キャノンは簡単に「OK」と答えたが、それからの一年間は準備期間にあてられた。シーズン2の撮影期間中、ベンジャミン・マッケンジーは過去の自分の作品を見返し、撮影現場で各監督の流儀をその目で見ながら監督業を学んだ。膨大な撮影時間の中で演技もこなしながら、制作陣がどのように動いているのかを注意深く観察していたのだとか。もちろん、撮影現場だけでなく、撮影前の企画を含むプリプロダクション、撮影後の編集を含むポストプロダクションにおいても、実際に何が行われているかを学び、準備を進めていった。

まさに“プレイングマネージャー”を経験したベンジャミン・マッケンジー。今回はドラマの各話監督という立場だったが、将来的には映画の監督にも挑戦する予定だという。『GOTHAM/ゴッサム』シリーズがフィナーレを迎え、彼の年齢も40代に突入した。『The O.C.』の“アイドル”から『GOTHAM/ゴッサム』で“スター”となったベンジャミン・マッケンジーは、次のステージに進む準備は万端のようだ。

Source
Us / BUILD

VG+編集部

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