アニメ『ザ・ボーイズ ダイアボリカル』配信開始!
人気のAmazonドラマ『ザ・ボーイズ』(2019-) のスピンオフアニメシリーズ『ザ・ボーイズ ダイアボリカル』が、2022年3月4日(金)より全8話一挙配信を開始した。1話15分以内のコンパクトなサイズで、6月3日(金)の『ザ・ボーイズ』シーズン3に先駆けて『ザ・ボーイズ』世界を舞台にした新たな物語を届けてくれている。
今回は、『ザ・ボーイズ ダイアボリカル』第1話「レーザー・ベイビーの1日」より、作中に散りばめられた小ネタや『ザ・ボーイズ』本編との繋がりについて解説して行こう。
『ザ・ボーイズ ダイアボリカル』第1話「レーザー・ベイビーの1日」あらすじ&解説
レーザー・ベイビーに焦点
『ザ・ボーイズ ダイアボリカル』第1話のタイトルは「レーザー・ベイビーの1日」。『ザ・ボーイズ』本編の製作総指揮を務めるセス・ローゲンとエヴァン・ゴールドバーグが脚本を担当している。“レーザー・ベイビー”は、『ザ・ボーイズ』本編でヴォート社によって“生産”されていることが発覚したスーパーパワーを持った赤ん坊の内、ホームランダーと同じく目からビームを出すパワーを得た赤ん坊のことだ。
ヴォートは胎児の段階で強化薬のコンパウンドVを投与することで、生まれながらにスーパーパワーを持った赤ん坊を生み出していた。ヴォートは人工的にヒーローを生み出す一方で、コンパウンドVをテロリストにも流すことで脅威を作り出し、スーパーヒーローの存在意義を確保するというマッチポンプに動いていた。
『ザ・ボーイズ ダイアボリカル』第1話の主人公であるサイモンは、ヴォートに務める職員。サイモンが出勤したヴォート社では、「最強の家族を作ろう」というスローガンを掲げたプログラムが実施されていた。
このプログラムの名前である「VOUGHT-DOPTION」という表記の字幕は「ヴォート社プログラム」となっているが、ここでは「養子縁組」を意味する「adoption」に「薬物投与(ドーピング)」を意味する「dope」を掛けて「doption」という造語を作り出している。スーパーパワーを与えられた子ども達を家庭に戻していくプログラムのようだ。
“ヒーロー養成”の実態
サイモンはヴォート社で「パワーテスト」の最終日に挑む。これまでの19日間のテストで一度もレーザーを的に当てられていないレーザー・ベイビーは、この日もうまくいかず。サイモンが肩を落としながら廊下を歩く場面では、他にも冷凍や毒ガスといったスーパーパワーを持つ赤ちゃん達がいることが描写されている。
そして、テスト失敗のレポートを書くサイモンの背後には、『ザ・ボーイズ』本編からスターライトのポスターが貼られている。次のシーンではホームランダーが赤ん坊を抱えて「今日養子にしよう」と呼びかけるポスターも写っている。プログラムを広める施作は地道に実施されているようだ。
テストの結果を報告したサイモンは、テストに不合格だった子どもが処刑されることを知ると、先ほどのレーザー・ベイビーを連れて脱出。くしゃみでレーザーが発動するレーザー・ベイビーが大暴れを繰り広げる。ディズニーアニメ風のドタバタ劇が繰り広げられるが、あくまで“ザ・ボーイズ印”の残酷描写と共に描かれていく。なお、動物園ではピラニア保護を訴えるディープの立て看板も見られる。
殺戮を繰り広げながらビルの屋上に到達したレーザー・ベイビー。サイモンは共に過ごした日々を思い出し、決死の覚悟でレーザー・ベイビーを保護しにいく。ようやく再会を果たした二人だったが、そこに現れたのは『ダイアボリカル』オリジナルのヴィランと思われる巨大な脳を持った人物。
テレキネシスの力でサイモンとレーザー・ベイビーを追い詰めるが、レーザー・ベイビーのレーザーの前にあっけなく倒されてしまう。レーザー能力は『ザ・ボーイズ』の中でも少数のキャラクターに付与された力であり、強力だ。それにこのレーザー・ベイビーは、サイモンの指示でレーザーをコントロールできる類稀なる存在になっている。ヴォート社から逃げ出した二人だが、本編への登場も期待できるだろうか。
『ザ・ボーイズ ダイアボリカル』では、無声アニメによるドタバタ劇だったが、『ザ・ボーイズ』本編でザックリ紹介された赤ん坊の養成プログラムが実際にどのように運用されているのかが明らかになった。第2話以降も、本編のキャラクターの登場も含め、多様な物語が展開される。各話によって異なるアニメーションのスタイルで深掘りされていく『ザ・ボーイズ』の世界をお見逃しなく。
アニメ『ザ・ボーイズ ダイアボリカル』は、2022年3月4日(金)より、全8話をAmazonプライムビデオで独占配信中。
ドラマ『ザ・ボーイズ』シーズン3は6月3日(金)配信開始。詳しい情報はこちらからチェック。
シーズン2のネタバレありのシーズン3考察はこちらの記事から。