注目の記事 PICK UP!

中国で“科学リテラシー世界会議”が開催——SFが果たす重要な役割とは

北京で“科学リテラシー世界会議”が開催

中国と国連のトップからも祝電

9月17日から19日にかけて、中国・北京にて科学リテラシー世界会議 (World Conference on Science Literacy)が開催された。設立から60年の歴史を持つ中国科学技術協会 (China Association for Science and Technology)が主催したカンファレンスで、テーマは「シェアされた、より良い未来の為の科学リテラシー」。開会式では、習近平国家主席からの手紙が読み上げられた他、国連事務総長のアントニオ・グテーレスから祝電も届いたという。公式サイトによると、1,500人以上の科学者が参加。国際色豊かなゲストが登壇し、科学技術とリテラシー、そして未来について考える貴重な場となったようだ。

日本からは藤井太洋が参加

日本からは、日本SF作家クラブ前会長 (9月22日より林譲治が新会長に就任) の藤井太洋が参加。本人がツイッターで現地の状況をレポートしてくれているが、日本からの登壇者は自身を含めて二人のみだったということだ。一方で、ヒューゴー賞受賞者のリュウ・ジキンやロバート・J・ソウヤーなど、SF界からも豪華な面々がこのカンファレンスに参加したことが窺える。

中国が力を入れる科学と文学

香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙も、今回のカンファレンスを取り上げ、SFが果たす役割について触れている。中国では、昨年から小学校の必修科目として“科学”の授業を取り入れ、大学入試試験に情報技術 (IT) とコーディングを試験導入するなど、科学教育に力を入れている。同紙によると、アジア人で初めてヒューゴー賞長編小説部門を受賞したリュウ・ジキンは、SFが人々にもたらす想像力は、中国の科学技術の発展に寄与できると考えている。その一方で、「教育と、科学に対するリテラシーなくしては、文学がイノベーションに影響を与えることはできない」という一文を付け加えることも忘れていない。

中国のSF雑誌「科幻世界」誌の概算によると、中国国内のSFファン人口は少なくとも8,000万人とされている。今回のカンファレンスにSF界からのゲストが数多く招かれたことは、中国という国が、科学技術と共にSFを大切にしていることの証左でもある。SFと現実が交差する時代、科学と文学の双方を大切にする姿勢に、日本は追随することができるだろうか。

– Thumbnail –
via: WCSL 2018, All rights reserved by China Association for Science and Technology 
– Source –
WCSL 2018 / 藤井 太洋, Taiyo Fujii Twitter

VG+編集部

VG+編集部

映画から漫画、ゲームに至るまで、最新SF情報と特集をお届け。
お問い合わせ

関連記事

  1. マーベル公式チャンネルに東映版『スパイダーマン』登場! レオパルドンが戦うレア映像を公開

  2. “京都SFフェスティバル2018”開催 豪華出演者登場で立ち見も出る大盛況

  3. 【コミコン2018】マーベルの発表まとめ その1【スパイダーマン、アイアン・フィスト、10周年記念グ…

  4. 「エヴァンゲリオン」ブランドの“RADIO EVA”、10周年アイテム第二弾を公開 海外メディアも反…

  5. ヒューゴー賞の投票期間が終了 今年のSF最高賞に選ばれる作品は…?

  6. 【コミコン2018】マーベルの発表まとめ その2【スパイダーゲドン、クローク&ダガー】

  7. ハリウッドで広がる“5050×2020“ムーブメント「2020年までに性差別撤廃を」——ベ…

  8. 2018年度 ヒューゴー賞発表!N・K・ジェミシンが前人未到の三連覇、タケダ サナがプロアーティスト…

  9. Netflixがマーベル、DCとの“プラットフォーム戦争”に次なる一手——大ヒットの一作目に続き、二…

人気記事

2018年10月
« 9月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  
PAGE TOP