成都ワールドコンが10月18日開幕 中国で初の世界SF大会開催、世界からSFファンと関係者が集まる | VG+ (バゴプラ)

成都ワールドコンが10月18日開幕 中国で初の世界SF大会開催、世界からSFファンと関係者が集まる

成都ワールドコンいよいよ開幕

SFファンと関係者が一堂に会する世界最大のSFの祭典、世界SF大会/ワールドコンが中国の成都で開幕する。2023年で第81回目を迎えるワールドコンは毎年場所を変えて開催されているが、これまでは米国とヨーロッパで開催されることが多く、今回の成都での開催で東アジアでの開催は2007年の日本・横浜大会以来2度目になる。会期は2023年10月18日(水)から21日(日)まで。

開幕に先駆け、運営委員会からは公式PVが公開されている。

成都ワールドコンのPVでは、世界SF大会が初めて開催された1939年の第1回アメリカ・ニューヨーク大会、初めて北米以外で開催された1957年の第15回イギリス・ロンドン大会、初めて欧米以外で開催された1975年の第33回オーストラリア・メルボルン大会、初のアジア開催となった2007年の第65回日本・横浜大会が登場。ワールドコンの歴史における重要なモーメントが紹介されている。

それだけでなく、イギリスのSFドラマ『ドクター・フー』に登場するターディスや、アメリカの映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアン、日本のウルトラマンやドラえもん、ゴジラにガンダム、鉄腕アトムを思わせる要素から、『AKIRA』をオマージュしたバイクアクション、そして映画『マトリックス』の“レッドピル”に至るまで、SFファンの心をくすぐる仕掛けがいくつも用意されている。

成都ワールドコンでは、SF最高賞の一つとされるヒューゴー賞に加え、中国の星雲賞も発表される。日本からも多くのゲストが参加する予定となっており、10月20日(金)に開催される「日本でのSFオンライン出版」のパネルでは、日中翻訳者の丁丁虫が司会を務め、柞刈湯葉藤井太洋溝口力丸宮澤伊織と共にSFレーベル Kaguya から井上彼方、SFメディア バゴプラから齋藤隼飛が登壇する。同パネルでは日本のオンライン出版について紹介が行われる。

成都ワールドコンは本大会のために建築され、竣工したばかりの成都科幻館(Chengdu Science Fiction Museum)で開催される。外装は“星雲”をイメージしており、世界的に著名な建築デザイン会社のザハ・ハディド・アーキテクツが設計を担当した。同館は地上3階、地下1階建で、ヒューゴー賞の発表が行われる会場は3,500人収容可能のホールとなっている。

第81回世界SF大会、成都ワールドコンは2023年10月18日(水)から21日(日)まで中国の四川省成都市で開催。2024年の第82回世界SF大会はスコットランドのグラスゴーで開催される。

成都ワールドコン公式サイト

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