クラウドファンディングで蘇ったガメラの展示も!「特撮のDNA/平成ガメラ3部作 展」開催!! | VG+ (バゴプラ)

クラウドファンディングで蘇ったガメラの展示も!「特撮のDNA/平成ガメラ3部作 展」開催!!

©特撮のDNA製作委員会

「特撮のDNA展」開催中

2022年7月16日(土)から東京タワーB1Fにて開催中の「特撮のDNA展」。8月11日(木)から最終日となる8月28(日)までは、ゴジラに続く第2弾として「平成ガメラ」3部作が取り上げられている。ガメラは2015年に生誕50周年記念特別サイトが立ち上げられ、その中で事実上の新作映画の予告編と目されたショートフィルムが公開されたものの、それ以降沈黙を保っている。

ハリウッドのモンスター・バースや2016年公開の『シン・ゴジラ』での復活を皮切りにその後もTVアニメシリーズなどで精力的に新作が作られ続けているゴジラシリーズとは対照的だ。今なお怪獣映画の金字塔として多くのファンに愛されている「平成ガメラ」。筆者もファンの一人として、今回の展示がきっかけとなりガメラが一日も早くスクリーンに“復活”することを願うばかりだ。

それでは、会場の様子を写真付きでリポートしていこう。

クラウドファンディングにより蘇ったガメラ

まず注目すべきはクラウドファンディングにより新たに蘇った『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995)版ガメラ(通称G1ガメラ)の展示だ。G1ガメラのオリジナルの着ぐるみは平成ガメラシリーズ第2作目となる『ガメラ2 レギオン襲来』(1996)にて転用されてしまった為に現存しない。そこでクラウドファンディングで資金を募り復活させたという訳だ。

グラインダーで切断された東京タワー

そして、こちらがガメラとともにクラウドファンディングにより修復された通称“お座りギャオス”。東京タワー部分は特撮美術デザイナー・三池敏夫により1/70スケールで設計。25年以上大切に保管されてきたものの初展示となる。

ゴジラを取り上げた第1弾である「特撮のDNA/東京タワーSOS ゴジラ・モスラ・東宝特撮展」においては『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』(2003)登場の東京タワーは、蝶番のような部品で接続されることにより何度も破壊シーンの撮影が可能だったことが手塚監督の口から語られた。

対して、『ガメラ 大怪獣空中決戦』の東京タワーは金属板の一枚板をレーザー加工することにより作ったパーツを四面から貼り合わせることにより作業工程の短縮と強度の確保の両立が図られた。そして、肝心の破壊シーンでは何と完成した東京タワーをグラインダーで切断するという豪快な手法が採られたそうだ。

同じ「東京タワー」というモチーフ一つ取っても、作品や監督の演出手法の違いにより様々な表現手法が試みられているということだ。

その他、会場展示写真

会場で一際目を引くガメラとイリスが対峙する大迫力のジオラマ。こちらも『ガメラ3 邪神覚醒』(1999)で実際に撮影に使用された“本物”だ。

『ガメラ2 レギオン襲来』からは実際に撮影に使用されたソルジャーレギオンのスーツの他、レギオン草体のミニチュア、巨大レギオンスーツの頭部などが展示されている。

特技監督を務めた樋口真嗣が使用した台本や絵コンテなどの展示。

『ガメラ3 邪神覚醒』よりイリスの繭に包まれる比良坂綾奈のミニチュア。

物販コーナーにも大迫力のガメラのフィギュアやTシャツなど様々なグッズが目白押しだったが、筆者が特に気になった「ガメラー油」。

ⒸKADOKAWA NH/1995, ⒸKADOKAWA NHFN/1996, ⒸKADOKAWA TNHN/1999, ©特撮のDNA製作委員会

特撮のDNA/平成ガメラ3部作展は2022年8月28日(日)まで東京タワーB1Fにて開催。

特撮のDNA /平成ガメラ3部作展

腐ってもみかん

普段は自転車で料理を運んで生計を立てる文字通りの自転車操業生活。けれど真の顔は……という冒頭から始まる変身ヒーローになりたい。文学賞獲ったらなれるかな? ラップしたり小説書いたりしてます。文章書くのは得意じゃないけどそれしかできません。明日はどっちだ!
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