サンディエゴ・コミコンで『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ』の情報解禁
アメリカ時間の2024年7月27日(土)に開催されたサンディエゴ・コミコンのマーベルのパネルで、マーベル・コミックのファンたちは高層ビルの窓から人間たちを覗き込む紫のヘルメットを被った巨人の姿を目撃した。巨人の正体は「宇宙魔神」「コズミック・ディバウラー」「プラネット・イーター」などの異名を持つギャラクタスである。ギャラクタスは惑星を崩壊させ、そのときに解放されるエネルギーを食べる宇宙規模の存在だ。
2025年7月25日に全米公開を予定している『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ(原題:The Fantastic Four: First Steps)』のメインヴィランとして登場するとされるギャラクタスのCGの映像が、サンディエゴ・コミコンのパネルで公開されたのだ。ギャラクタスは過去の実写作品では『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』(2007)で登場したが、その姿は言葉を発しないブラックホールと宇宙雲を足したようなものだった。
惑星ターの冒険家であるギャランが、紆余曲折を経て母星の滅亡を経験し、宇宙意思のもとで転生先へと選んだのがギャラクタスだ。ギャラクタスは捕食する前の星に、天使のような存在であるヘラルド(先触れ)のシルバーサーファーを送り、そして惑星ごと捕食するのである。母星を人質に取られてヘラルドになっていたシルバーサーファーはその後ギャラクタスを裏切り、ヒーローとして活動している。『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ』にもシルバーサーファーは登場予定だ。
1966年の『ファンタスティック・フォー』48号の最終ページで初登場したギャラクタスは、「ギャラクタスの到来」というサブタイトルと共に巨大化した姿で描かれた。彼はジャック・カービィというライターが聖書にインスピレーションを受けて創造したキャラクターだ。
コミック準拠のギャラクタス
ギャラクタスのCGの映像が公開されてことによって『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ』では紫色のヘルメットを被った巨人というコミック準拠のデザインになることが明らかになった。また、ギャラクタスに相応しい重厚な声は『ゲーム・オブ・スローンズ』(2011-2019)や『オーメン:ザ・ファースト』(2024)で有名なラルフ・アイネソンが担当する。
コミック準拠のギャラクタスを描くことになる『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ』の監督は、『ワンダヴィジョン』(2021)でも監督を務めたマット・シャックマンだ。マット・シャックマンは米Comicbook.comに「私はギャラクタスが大好きなんです。ギャラクタスを手に入れたら、見ての通り、大きくやるか、家に帰るかです」と意気込みを語った。マット・シャックマンがどのようにギャラクタスを描くのか楽しみだ。
フランクリン・リチャーズが登場か?
『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ』はタイトルにファースト・ステップと入っているが、ヒーローチームのファンタスティック・フォーのオリジンを描くものではないと言われている。そのため、ファンの間ではファースト・ステップとはファンタスティック・フォーのリーダーであるミスター・ファンタスティックことリード・リチャーズ、その妻でありチームメイトであるインビジブル・ウーマンことスーザン・ストームの子供が鍵を握るのではないかと考察されている。2人の間に生まれたフランクリン・リチャーズは次元を歪めるほどのテレキネシスをを持っており、そんな彼の物語になるのではないかとも考察されている。
『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ』は、「神聖時間軸」と呼ばれていたこれまでのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のユニバースであるアース616ではないユニバースで物語が展開されると示唆されている。そのため、次元を歪めることのできるフランクリン・リチャーズが登場することによって、2つのユニバースが繋がるマルチバース展開が期待できるのだ。
コミック準拠のギャラクタスの登場に、フランクリン・リチャーズの登場の可能性など、原作コミックに大きく影響を受けた作品になることが期待されている『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ』。サンディエゴ・コミコンでしかギャラクタスの姿は公開されていないため、今後の『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ』の情報解禁に注目したい。
映画『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ(原題)』は、2025年7月25日全米公開。
#マーベルスタジオ 劇場公開作品
『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ(原題)』制作開始!2025年7月25日US劇場公開決定!#SDCC2024 pic.twitter.com/TyoLkIU868
— マーベル・スタジオ[公式] (@MarvelStudios_J) July 28, 2024
Source
Comicbook.com
同日、映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』ではアダマンチウムがストーリーの鍵になることが明かされた。詳細はこちらから。
ジャンカルロ・エスポジートが演じるシンヴィランはサイドワインダーであることも発表された。詳細と考察はこちらから。
ケヴィン・ファイギが語ったX-MEN合流についての想いはこちらから。
【ネタバレ注意!】映画『デッドプール&ウルヴァリン』ラストの解説&考察はこちらの記事で。
映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』ヴィランの考察はこちらの記事で。
ワンダは生きている? ドラマ『アガサ・オール・アロング』予告編の考察はこちらから。
映画『ファンタスティック・フォー』は1960年代が舞台になるとされている。詳しくはこちらから。
ロバート・ダウニー・Jr.のMCU復帰が発表された『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の発表についてはこちらから。